「外交断絶」
このような言葉がでるくらい“史上最悪”と言われている現在の日韓関係ですが、この危機的状況をチャンスに大反転させるには、どうすればいいのでしょうか?
今回のシリーズ3回目では、その大反転への道を探るために、今日の東アジアがどんなエネルギープレートの上に乗っているのか。そしてそのことから、どのように国家間の摩擦が起きているのかについて語ってみます。
これまでのシリーズ一覧(よろしければこちらもご覧ください):
令和哲学シリーズ33では、大ヒット映画『ジョーカー』を題材に、誰もが共通土台がゼロの状態であり、個人主義の不信時代の危機に突入しているとお伝えしました。これはなにも個人間に限ったことではありません。国家間、つまりは日韓関係も共通土台がないことに起因する集団の争いが絶えません。例えば今日の徴用工問題やGSOMIA問題、従軍慰安婦問題等の葛藤も共通土台がないことによるものですし、韓国の『反日種族主義』もそれによるものです。
では、共通土台がゼロの状態、言い換えると“共通土台「1」の不在”の状態とは、いったいどういうことでしょうか?
それは、「時間・空間・存在・エネルギー・心」という5つの共通土台がないことを意味します。この状態では、人間とは何なのか、生きるとは何なのか、幸せの基準とは何なのか、不幸の基準とは何なのか等の問いに対する答えが得られるはずがなく、そうなると当然、人類共通の基軸教育や基軸哲学も得られないのです。
この“共通土台「1」の不在”は、終わりなく続く戦争の歴史の原因にもなっています。また、宗教、国家、民族、人種の格差が生み出す摩擦や衝突もしかりです。
nTech(認識技術)では、“共通土台「1」”である源泉的な動きからエネルギーのアルゴリズムが生まれ、そのエネルギーのアルゴリズムによって時間・空間・存在が働いていること、そしてその物理法則が働いている因果の宇宙全体が、実は「虚構」であることを明らかにしています。
共通土台「1」は、違う表現をすれば“虚構”ではない真実の世界、すなわち「機械化されない心(本来の心・マインド)」と言えます。その機械化されない心が「機械化された心」になるとき、“5つの振動パターン”を繰り返すようになるとみています。そうすると次の段階は、“自由なエネルギー”が“不自由なエネルギー”になり、束縛されるようになります。ではエネルギーが束縛され、不自由になるとどうなるのでしょうか?次はエネルギーと比べたら、ずっと模様や形が安定している“物質”や“生命”、“精神”が誕生するようになるのです。
ではここからは、この仕組みを前提に今日の日韓関係や東アジアに一体どんなエネルギーの束縛プレートが働いているのかをみてみましょう。
このエネルギーの束縛プレートは「10個のエネルギー・ステーション(Energy Station)」と観ることができます。
この10個のエネルギー・ステーションをひとつに溶かし、大自由の心に移動させ、東アジアの平和を実現するためには、いったい何が必要なのかをみていきましょう。
①観点固定、観点摩擦の問題のエネルギー・ステーション
まず1つ目は、共通土台「1」が不在であることです。「1」とは、世界の根源であり宇宙の根源のことをさします。これは源泉的な動きであり、オリジナルマインド、本来の心とも言えます。この動きは認識不可能、イメージ不可能、感じることも不可能であり、無境界線、無ポジション、無方向性という性質があります。
この「1」が不在の状態では、すべての問題の生み出す根本問題である「観点の問題」を認識することが人間はできません。この状態をnTechでは「認識疾患」と呼んでいます。認識疾患は、すべての病気の根っこであるため、実はガンよりも恐ろしい病気です。人間であれば、誰もが例外なく認識疾患を患っているのですが、その自覚ができないような仕組みになっていることもこの疾患の怖さです。
この疾患は、真実を認識することを邪魔する「観察障害」や「感覚障害」をも生み出します。その感覚障害をベースに自身を取りまく世界の解釈や解析をするので、解釈や解析にも障害をきたし、さらに「意思決定障害」、「クリティカル行動障害」、「クリティカルな希望の障害」というように、障害の連鎖が起きるのです。ですから当然、人間関係は常にストレスプレッシャーがつきまといます。このため、結果的に過去の経験知識(知っている世界)につかまれてジャッジの応酬となり、各々の意味と意味の衝突に終止符を打てない人類歴史となってしまっているのです。
②自由主義勢力と共産主義勢力のプレートが衝突するエネルギー・ステーション
観点固定、観点摩擦の問題のエネルギー・ステーション(「1」の不在)の結果、共産主義勢力と自由主義勢力の摩擦、衝突の時代になりました。東アジアの中では、共産主義勢力の最先端である北朝鮮、中国、ロシアと、自由主義勢力の最先端であるアメリカ、日本、韓国の激しい勢力争いが起きています。
③アメリカと中国による覇権戦争発生のエネルギー・ステーション
韓国と北朝鮮の衝突は、アメリカと中国の覇権戦争の最先端の現場でもあります。韓国は自由主義勢力・アメリカの身代わりであり、北朝鮮は共産主義勢力・中国の身代わりです。この二国間の摩擦衝突は、かつて日本が掲げた大東亜共栄圏の夢が破れたことから生まれた新しい勢力争いの産物なのです。
④韓国の共産化エネルギー・ステーション
そのような環境の中で、北朝鮮の自由化に関心がない韓国、日本、アメリカの自由主義勢力は、個人の私利私欲にひた走っている状態です。この自由主義勢力を尻目に、韓国の共産化に関心がある北朝鮮、中国、ロシアの共産主義勢力は、民族主義を道具にしながら、75年間という時間をかけながら、水面下で「韓国の共産化」という思想戦争を緻密に起こしていました。その結果、北朝鮮は核武装に成功し、韓国内では共産化思想の賛同者が増え、反日感情が社会の深部まで浸透しています。
⑤北朝鮮、中国の積極的な日韓分離政策が行われているエネルギー・ステーション
北朝鮮や中国の共産主義勢力による積極的な日韓分離政策は、アメリカや日本の海洋勢力から韓国を分離し独立させることで、アジア大陸勢力に編入させるものです。この世界共産化戦略路線は75年間、一貫して実行され続けています。
また日韓分離政策を別の角度からみたときに、アメリカも日本と韓国が距離を置くよう、緻密な政策を展開しているのがわかります。アメリカは日本に対して3大政策を掲げており、それによって、大アジア主義でアジアの近代化をリードした明治のリーダーシップは見事に破壊されてしまいました。その日本のリーダーシップを破壊した3大政策とは、①日本には核を持たせない ②日本にアジア地域の主導権を与えない ③日本には自立した自主防衛権を与えないというものです。
⑥ムン・ジェイン左派政権VS安倍政権の対立のエネルギー・ステーション
75年間の継続的な日韓分離政策によって、韓国では反日感情が、日本では嫌韓感情が根深く根を下ろし、今では「外交断絶」という言葉がでるほどに安倍政権とムン・ジェイン(文在寅)左派政権の衝突が激しさを増しています。
⑦終わりなく発生する日韓問題のエネルギー・ステーション
嫌韓・反日の結果として、世のニュースを賑わす問題、例えば、従軍慰安婦問題、徴用工問題、GSOMIA問題など、終わることなく次から次へと問題が発生しています。『反日種族主義』を土台にした韓国の反日感情と、日本の嫌韓感情という2つ感情は、共産主義勢力に自由主義勢力が敗北した結果でもあります。これは、思想哲学戦争における自由主義勢力の敗北のシンボルでもあり、また日本のリーダーシップ復活に対して、足を引っ張る悪性腫瘍のようなものなのです。
⑧日本が直面している課題が働いているエネルギー・ステーション
終わりのない日韓の衝突によって、日本が今、直面している課題をみてみると、北朝鮮の核問題、韓国の『反日種族主義』、アメリカ中国の日韓分離政策、アメリカによる日本牽制3大政策など、こちらも終わりなく発生しているのです。
⑨時代の課題が発生するエネルギー・ステーション
今の時代の要求は、One World(世界統一)です。75億の全地球人が「地球市民」となる社会構築を要求しているのが今の時代なのです。そのためには世界基軸教育となるワールドワイドな教育が必須です。そして、共通土台「1」が不在であるという問題を、75億人が協力して解決し、尊厳関係、尊厳ビジョン、尊厳価値、尊厳文化、尊厳文明、尊厳の歴史をつくる必要があるのです。
➉いままでのすべての問題を一掃する英雄集団が誕生するエネルギー・ステーション
ここまで①~⑨のエネルギー・ステーションを通して、エネルギーの腐敗や退廃没落の状態をみてきました。➉は、これら①~⑨の問題を解決する主人公、英雄集団が誕生するエネルギー・ステーションです。
その英雄集団とは、これまでの人類歴史の問題をすべてチャンスに大反転させる「日本」です。その日本が取り組むべき中心課題を整理してみましょう。
これら10個のエネルギー・ステーションの問題解決を通して、世界人類を救済できる日本文明になれるのか?それには、タイミングを逃さずクリティカルアクションを起こせる日本であるかどうかが重要なカギになります。令和元年の意味価値を、“最高の状況を生み出す道具”として活用できる日本の知恵と勇気の発揮を期待しています。
今ここ、完全観察システムであるnTechが、英雄集団日本の目覚めと、日本の世界基軸教育の完成に貢献できたら幸いです。
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