AIの津波が「人間の尊厳とは何なのか?」という問いを、私たちに投げかけてきます。
量子力学では1秒間で10の500乗の宇宙が創造と破壊を繰り返すといい、ホログラフィック宇宙論や「宇宙はコンピュータグラフィック」という宇宙観も当然のようにささやかれ、現実世界の大変革が水面下で始まっています。
自分の身体も、自分がみている現実も、どうやら映画のスクリーンの一部のようなものにすぎない。
現代人はこれまでの宇宙観が音を立てて崩れる歴史の大変革時代を過ごしています。
一人ひとりが「哲学者」にならなければならない時代を迎え、その道をサポートするnTechが23年の歳月を経て完成したタイミングで、2019年5月1日をきっかけに、私自身も「令和哲学者」として新しい一歩を踏み出しました。
永遠不変の世界の根源、宇宙の根源の絶対世界から、相対世界の最初の変化をどのようにDefine(規定)できるのか。
絶対世界(真実)と相対世界(錯覚)の関係性が明々白々にならない限り、AIによる無用者階級量産の時代哲学として活躍も活用もできません。
AI時代の勝利者が持つ唯一無二の道具は、哲学しかない時代になってしまったのです。
一人ひとりの哲学実践をサポートするメタ哲学、一人ひとりを哲学者にさせるメタ哲学。
これは学びにとどまらず知行合一することです。
これまでのすべての知の世界をオールゼロ化し、当たり前の世界を完璧に壊す大反転、大イノベーションを起こすショックを提供し、今ここ、完全完璧な観察をすることで新しい知識生産方式を普及する必要があります。
なぜならば、これまでのデータ、情報、知識、技術、商品、職業、産業などの生産方式は、「AIの得意ジャンル」なので、人間は太刀打ちできません。
ですから、AIが真似できない無境界線、無ポジション、すなわち因果を超えた世界からデータ、情報、知識を生産する観察革命は、AIが量産する無用者階級の格差の危機、人間の尊厳の危機を解決するうえで、とても重要な要素になります。
令和シリーズ18では、「歴史最高最大の大反転を認識する心」を主題に令和時代を語ってみたいと思います。
無知、無明、無意味、無価値、すなわち消しゴム機能として作用する永遠不変、絶対世界、真実の世界が虚構を構築し、意味や価値を誕生させ、その虚構を誕生させるという物質文明が終わりを告げています。
2019年5月1日、令和の幟が立つことで、虚構の時代が終わり、真実が花開き、真実を活用応用する令和時代の到来が宣言されたのです。
これからは真実から虚構、虚構から真実、さらに真実から次元上昇した虚構を構築する尊厳祭りを通して、世界がワンワールドになる壮大でスペクタクルな大反転を起こす英雄集団・日本の凄まじい勝負が展開していくのです。
歴史最高最大の美しいミラクルをつくった経験がある明治維新の完成バージョン「令和維新」が幕を上げたのです。
虚構の時代を終わらせる令和の幟が立ったこと、そのメッセージを受け取った侍たちが、速いスピードで結集するのです。
情報知識過剰時代、有効期間や賞味期限がどんどん短くなる量子力学的時代に、なによりも必要とされる価値は、無知の完全性、消しゴムの機能です。
今までは知っていることに価値がある、模様形があるものに価値がある、イメージ可能な世界に価値がある、生きていることに価値がある時代でした。しかし、今からはそれが逆転します。
イメージ不可能な世界、模様形がない世界、意味・価値・目的がわからない世界に価値がある、生きたまま死ぬことに価値がある時代になっていくのです。
人間一人ひとりはみんな、「意味の場・⇒観点⇒アイデンティティ⇒判断基準⇒価値観⇒考え・感情・言葉・行動・関係構築の働き」をやっています。
これらは、脳のバイオケミカルアルゴリズム、機械的条件反射によって起きるので、電子アルゴリズム、AIに情報処理システムが負けてしまいます。
それだけではなく、人と人のシナジー効果、チームとチーム、組織と組織のシナジー効果が起きないようにする原因でもあります。
人と人、チームとチームと、組織と組織の摩擦衝突を無くすためには、これらの知のパラダイムの外である、無知のパラダイム(消しゴムのパラダイム)を取り入れることです。
知のパラダイムは有効期間や賞味期限がある「条件付けられた結果物」ととらえ、これらを生み出す原因、すなわち変化の主体として無知のパラダイムを取り入れる必要があるのです。
日本には、物事をすべてなかったことにする「水に流す」という文化があります。
過去に縛られず、また部分部分の存在にとらわれずに、今ここを生み出す状況や場を大事にするといった「空気を読む(KY)」など、今を大切にする生活文化が根付いてます。
今ここ完全観察システムは、「今ここ目で見ちゃダメ!」がキャッチフレーズです。すなわち外がない世界をみる、模様がない世界をみる、違いがない世界をみる、結果がない世界をみる、有限がない世界をみること。
これができたときに、完全観察の基本土台完成とnTechは認めています。
今ここ目でみるな、今ここ外をみるな、今ここ模様をみるな、今ここ違いをみるな、今ここ結果をみるな、今ここ有限をみるな。
すべての人間ゲームは「今ここ観察」から始まります。
悩みの火が燃え広がり、勢いをつけてしまってからでは、火を消すことは簡単ではありません。
ですが、悩みの種火である「今ここ目でみちゃう観察行為」を制圧さえすれば、悩みの火は力を発揮できません。
逆に真理の火をつけ、真理の炎が燃え盛るようにさせるのが、今ここ源泉的な動き「1」からみる生き方であり、愛のゲームができるのです。
日本から、尊厳時代を大反転させる火種をつけることにnTechが貢献できたら幸いです。