こんにちは、Noh Jesuオフィシャルブログ編集部です。
シリーズでお届けしておりますディグニティ ティール組織(Dignity Teal組織)。
前回は、「現代人が心の底から本当に願っているものとは何か?」というテーマでした。
今回は、「組織の本質とはどういうものなのか?また今までの個人と組織の関係、これからの個人と組織の関係はどのように変わるのか?」をテーマに話を進めてみたいと思います。
>前回までのお話
・新しい資本主義エンジンモデルを作ることができる ディグニティ ティール組織(Dignity Teal組織) とは?
・ディグニティ ティール組織(Dignity Teal)シリーズ1 ~現代人が心の底から本当に願っているものとは何か?~
そんな中でも、一般的によく引用されている「バーナードの組織の3要素」に定義がありましたのでそれを共有します。
【定義】
「組織とは、意識的に調整された2人以上、またはそれ以上の人々の活動や諸力のシステムである」
【成立条件】
「共通の目標を有し、目標達成のために協働を行う、何らかの手段で統制された複数の人々 の行為やコミュニケーションによって構成される」
1:共通の目的(common purpose)
2:貢献意欲(willingness to serve)
3:意思疎通(communication)
(参考:組織とは何ですか / チェスター・バーナード『組織と管理』を読む)
一般的な定義や成立条件を確認したところで、Nohさんからみた「組織の本質」とはどういうものかを聞かせてもらえますか?
人間が地球に誕生したばかりの頃をイメージしてみると、当時の人間の敵は「自然」ですね。
その中でも「動物」との闘いは必然で、そうなると到底1人では立ち向かえません。
例えば、その相手がマンモスなら最低でも10~20人程度は必要で、ですから「組織」が必要になるのです。
例えば、「マンモスを倒そう!」というときに、メンバー全員が自分の役割ポジションを全うして、チームプレーができたら捕獲成功!となります。
しかしもし、1人は逃げてしまい、1人は休んでしまい…と、それぞれが好き勝手をやって、協力や団結ができなかったら…?逆にマンモスの餌になってしまいますよね。
このようにみながバラバラでは困るので、判断基準を一致させる必要があるのです。
ですから、より強い敵と闘うために、人数を増やしていき、結果的に国家(王国)の誕生に繋がります。
そのようにしながら、組織の大きさ(量)だけでなく、組織の質も上がっていきます。
このように集団や組織の誕生は、自然の流れなのです。
この変化の中に隠された仕組みやルールは何だと思いますか?
それは、既成権力や組織のトップに対しての憤りです。
「我々は奴隷ではない!」、「あいつらは酷すぎる!」、「人権を無視するな!」、「我々が正義だ!」というように、既得権力に対する反抗権力や対抗権力の旗を立て、そこに賛同する人たちが集まったのが新しい組織です。
ではなぜ、「No!」が生まれると思いますか?
簡単に言うと、「個人を殺すのが組織」なのです。
ですから当然、「No!」したくなるのです。
そこで、反抗権力や対抗権力という「新しい枠組み(フレーム)」が誕生し、それが新しい組織になります。
フレーム戦争という言葉もありますよね。枠組み、パラダイム同士の争いです。
例えば、誰もが当たり前に使っているスマートフォン。
これも何かの「No!」があって生まれています。
ここでもうひとつ重要なのが「No!」の質。
どんな「No!」なのか、ということです。
1つは個人の観点、判断基準から「これは間違っている」、「これが限界じゃないか?」という「No!」レベル。
これでは反抗権力や対抗権力に留まります。
もう1つは、組織におけるもっとも深い限界・問題を「No!」するレベル。
これは根本的な変化・進化をつくる力になるのです。
ここまでの話を聞けば、「組織嫌い」があふれるようになったのも納得できます。私も組織が大嫌いでした。
さらに、インターネットが当たり前の時代になって、ますます組織嫌いが加速しているように感じます。
まるで、何にも属さずに、1人で生きているかのように錯覚している人も大勢いるように見えますし、「組織なんて必要ない!」という人も少なからずいますよね。
その話は、また改めて取り上げるとして、まず、1人の影響力と集団の影響力を比較したら、明らかに次元が違うと思いませんか?
(1)意思決定構造において、共通した意思決定構造を持つことができる
意思決定自体でいえば、自分が「知っている世界から自由になれる」んですね。
これは、nTechでいえば、無方向性、無境界線の状態です。
認識が変わることでその状態が真実の世界だとわかるのです。
基本的に「オールゼロ化感覚」も理解できるようになり、「知っている世界」自体が観点によって生まれるものだとわかるため、それ自体に執着が起きなくなります。
また、人間各々が持っている観点自体が必ずしも正しいものではなく、正確な真理ではないことがわかってきます。
そのうえで、相手が(もしくは自分も)「どんな観点からみているから、その結果が出るのだ」ということが仕組みでわかるため、自分の知っている世界に対して執着愛着がなくなるのです。
それどころか、もっといい観点と観点の解析の結果を出したいって思うようになるのです。
会議自体はなにが起きていると思いますか?
主義主張しあっていますよね。
nTechで解析すれば、人間の“考えの走る道”が理解できます。
(2)平等な同僚を得ることができる
ここでいう同僚は、一般的な“同僚”のイメージとは違います。
かなり次元上昇した平等な同僚であり、彼らは心が満たされている状態で、現実をゲーム感覚で生きています。
ですから現実の多様な問題を発見し、「それを解決する仕方はこんなやり方がいいね」などと出し合うことができるのです。ゲーム感覚ですから「いい問題が見つかったなあ!」「その解決の仕方は面白いね」といったように。
これは「遊び感覚」「ゲーム感覚」「祭り感覚」でしていることだからできるのです。
この感覚にはみなさまに共有したいとても深く豊かなイメージがあります。長くなってしまうのでここでは割愛させていただきますが、またお話できる機会があるといいですね。
nTechからみれば、基本的に人間は誰しもがみな本当は“平等な同僚”であり、いわば神より1000兆倍すごい存在です。
真実の世界はイメージ不可能、認識不可能です。
ですから、格差がないそんな仲間たちが集まって、会議をし、現実のゲームを楽しくできる状態に、人間は変わることができるのです。
(3)存在を成り立たせるエネルギーの物質化、プロセス、仕組みがわかっているので、真理のロゴスに沿って考えを展開させることができる
人間は、いままでは「何をどうやって考えればいいのか」わからないままで、自分の主義主張に執着や愛着を持って、相手の意見を馬鹿にしてきました。
また、観点のことはわからないままでいました。
ですから会議が長引きますし、意思決定ができない状態でした。
nTechの技術があれば、対称性構造と共有可能な5STEP構造を活用して主義主張や反論をするため、無駄なディスカッションや主義主張がありません。
人間にnTechが入ることで認識が完成できれば、組織においてかなり無駄がなくなってしまう会議を行うことができ、意思決定ができ、組織のあり方、思い方、やり方を形成していくことができるのです。
太陽だけでなく、目の前にいる「私」もそうです。
あなたと私の間には距離があり、私を反射した光があなたの目に届くまでに、0.0001秒かもしれませんが、必ず時間が発生します。
これはすべての事物に共通するので、体の目では過去しか見ることができないようになっていると言えます。
私たち人間は、体の目で見て「現実を絶対視」してきました。
ですが、人間の体の“感覚器官自体”がそもそも歪曲しているので、そこから生まれた記憶、表現、言語、解析、疎通交流、感情、関係構築など、すべてが歪曲してしまいます。
ですから、「人間とは何か?」、「生きるとはなにか?」、「この時代がなにか?」という本来、真っ先に知るべき命題に答えがだせていない。答えがないので、
進化型組織をつくる上で欠かせない3要素
(1)自主経営(セルフマネジメント):
階層やコンセンサスに頼ることなく、同僚との関係性のなかで動くシステム
(2)全体性(ホールネス):
だれもが本来の自分で職場に来ることができ、同僚・組織・社会との一体感をもてるような風土や慣習がある。
(3)存在目的:
組織自体が何のために存在し、将来どの方向に向かうのかを常に追求しつづける姿勢を持つ。
は、当然できませんし、“独立した意思決定”も不可能です。
この状態を「人間は未完成だ」と言っているのです。
でもそうなると、逆に希望が持てますね。
これまでの大前提は、「人間と人間の宇宙は実在する」ということでしたが、量子力学が登場してからは、この大前提に揺らぎがでてきましたね。
nTechでは揺らぎレベルでなく、はっきりと、「人間と人間の宇宙は実在しない」のがリアリティ(Reality・実在)だといっています。
先ほどもお話ししたように、今までの、人間の体の目ではすべてを歪曲してとらえるので、リアリティはみえません。
ですが、心の眼が開いたオリジナルマインド(Original Mind・本来の心)そのものになれば様々なことが分かってきます。
オリジナルマインドは、すべての根源。
時間も、空間も、存在も、エネルギーも生まれる前の無境界線、無方向性の世界。その世界にいったときに、初めて境界線と方向性を生み出す「神の知恵」がみえるのです。
もしかして、世界中の天才物理学者たちが、全宇宙の謎を解く唯一無二のマスター方程式を人生をかけて探して、それを“神の数式“と呼んでいますが、そのようなことですか?
周りを見渡してみてください。
境界線や方向性の無いものはありますか?
宇宙空間、つまり私たちが「現実」と思っている世界には、境界線や方向性が無いものがひとつもありません。
無境界線、無方向性のリアリティから、境界線を創りだすノウハウ(know-how)のことを「神の知恵」といっています。
宇宙森羅万象をつくったのは神とされてきましたから、その創り方・ノウハウのことですね。それを技術化したのが「nTechの5step」です。(下図参照)
どのように宇宙が生まれるのか?という仕組み(nTechの5step)が鮮明にイメージできれば、すべてのわけが分かり、“独立した意思決定”が可能です。
これが個人の完成状態ですね。
さらにその5stepを活用することで、今までにない全く新しい組織づくりが可能になるのです。
さらに個人の完成に留まらずに、その知恵で全く新しい組織を創るのですね。
確かに組織の力は大きいですからね。1人の影響力と集団の影響力では次元が違いますし。
歪曲した人間の感覚器官を出発としているので、1人ひとりの観点や判断基準はバラバラ。共通土台もゼロ。
しかしそのバラバラを何とか統制しないと組織がまとまらないので、抑圧、我慢をさせ、個人を殺すしかなかったのがこれまでの組織です。
結果的に、既得権力に対する反抗権力や対抗権力が生まれ、対立や争いが終らない。
その繰り返しが人類歴史とも言えます。
これからの個人と組織はその人類の涙を終わらせます。
完成された個人、1人ひとりがすべての仕組み(5step)を分かった上で、自分と自分の宇宙を統制し、”独立した意思決定”ができるようになる。
その1人ひとりがもつ権力は「尊厳権力」。
無境界線、無方向性だから、境界線・枠組みに縛られないので、権力争いも起こりようがないですよね。
また、争いを終わらせることができるだけではなく、1人ひとりが宇宙(PU、パーソナル ユニバース)を持っていることに気づかせながら、進化し続ける組織をつくることができるのです。
これまでの組織はある程度まで発展しても、寿命というか、必ず終わりがありましたから。
それは、宇宙の創り方(5step)に基づいて成り立っているからなのです。
それを人間も取り入れたら?
これまでの組織はエントロピーの第2法則によって、必ず無秩序が増大し、組織が破壊する結果になるのが常でしたが、宇宙が勝手に進化発展するように、条件によっては自然に秩序を創りながら勝手に進化発展する組織が可能なのです。
その条件が宇宙の創り方(5step)なのです。
ここでは詳しくお話できませんので、関心がある方はぜひこちらに参加されてみてください。
それができたら、今まで殺されてきた1人ひとりの全体性や尊厳性、主体性が活かされるでしょうし、そんな組織が増えたら人間の生きる次元がドンと上がるイメージがきますね。
ですが今までは、組織が個人を殺してきたので、組織離れが加速する一方でした。
ですから、nTechは23年前から、個人を殺すのではなく、逆に活かす組織づくりに励んできました。
人間の生きる次元を上昇させる組織づくりは、今の時代の願いなのです。
では、今回はここで終わりにして、また次回楽しみにしています。
本日はありがとうございました!
(ライター:岡山未砂)
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