この時代に、成功人生を獲得するためには、何が必要でしょうか。
まず、今が物質文明から精神文明への大転換期であることを認識する必要があります。
この大転換は、昔、天動説から地動説に変わったパラダイム転換を遥かに超える、人類史上最大のパラダイム大転換といえます。
人間は常に、知識を土台に考え、意思決定を行っていますが、その知識を根底から見直す時がきているのです。
すべての知識は、「自分と、自分の宇宙(自分が見ている宇宙)が有る」という大前提のもとに成り立っています。
誰もが当然のように「この宇宙は有る。そして自分(人間)は、その宇宙の中に存在している」と確信しています。
しかし、人類が500万年間、当然有ると思っていた「自分と自分の宇宙」は、本当に有るのでしょうか。もし本当に実在しているなら、それを立証できるでしょうか。
先日、アメリカの銀行バンク・オブ・アメリカが顧客に向けたレポートで「私たちは、20%から50%の確率でマトリックス(仮想現実)の中におり、私たちが現実だと思っているこの世界は、実は単なるシミュレーションである可能性がある」という記述があったことが報じられました。
理論物理学でも、この宇宙はどこか遠くに存在する2次元平面の情報が投影されたホログラムのようなものであるという「宇宙ホログラム説」が出ています。また、脳科学の分野でも、この世界は脳がつくり出しているバーチャル(仮想現実)であるという見解も出ています。
このような仮説が出るということ自体が、実は誰一人、この宇宙が実在していることを明確に立証できていないということなのです。
自分と自分の宇宙は、本当に実在するのか―。
今、すべての科学者、教育者、哲学者は、このことを本気で考えなければならない時が来ています。
もし宇宙が実在することを立証できなければ、すべての知識の大前提が、実は明確な根拠がないということになるのです。
今までは「神がこの宇宙を創造したのか」「神は本当に存在するのか」というテーマの論争が中心だったならば、これからは「そもそも、この宇宙は実在するのか、しないのか」が中心テーマになり、活発な論争が起きるようになるでしょう。
私たちは「この宇宙は絶対ある。宇宙の中に自分(人間)は存在している」と思い込んでいますが、それは真実ではありません。
人類は500万年間、強烈な思い込みの殻の中、錯覚の中にいるのです。
人間が思っている人間も、人間が思っている地球も、人間が思っている宇宙も、実在していないのです。
観術では、この現実(自分と自分の宇宙)は脳がつくり出している立体スクリーンであると言い切っています。そして、真実の実在は何なのか、どのような仕組みでこの宇宙(立体スクリーン)ができているのかを論理とイメージで明確に立証しています。
これから本格的な心の時代、精神文明の時代が始まります。
成功人生を過ごすためには、文明の大転換期であることを認識した上で、価値観の変化に敏感になる必要があります。
今までの物質文明では、「自分と自分の宇宙が実在する」のが当たり前の世界の中で、良い家、良い車、良いパートナー、良い商品を所有することが幸せの基準でした。しかしこれからは、「自分と自分の宇宙は実在しない」のが当たり前の時代になり、所有の価値ではなく、認識の価値が最も重要になります。
認識の価値の基本は、自分の「存在感」を認識できるかどうかです。存在感を認識できなければ、存在目的も、生きる目的も、得ることはできないのです。
これからは、存在感を認識でき、常に目の前の多様な存在や現象との出会いを美しく認識できる認識の道具(認識技術)を持っているかどうかが、幸せと成功人生を決定する最も重要な鍵になります。
この世界をどのように観るかを優先し、次に、この世をどのように考えるか、そしてどのように行動するかという順で、「認識」という行為の質が、幸せと成功人生を決定する基本要素になるのです。
物理的技術(科学的技術)は、モノを作る技術です。それと比較して認識的技術は、すべてに対して真・善・美を感じることができる出会いを可能にし、持続可能なやる気と創意力を開発する技術です。
これからの時代は、物理的技術以上に認識的技術がメジャーになります。
今までの人類の認識に対する姿勢は、一人ひとりの観点が固定される主観的思い込みにとどまっていました。これからは客観的観点を持ち、客観的観察による情報データのもとで判断できるようになるので、主観的思い込みの独断ではなく、客観的事実のもとでの理解が深まり、平和な関係を築いていくことができる時代になります。
現在NRグループは、全国講演会「JAPAN MISSION PROJECT」を通して、これからは所有の価値から認識の価値へ文明の中心軸が移動し、認識技術が科学技術以上に重要になることを、様々な角度からお伝えしています。
ぜひ関心を持って、これからの人生に役立てていただければ幸いです。
Noh Jesu