2014.07.08 コラム

対称性原理からみた、今の時代を変革させる5つの要素

今の時代、何よりも優先して取り組む必要がある変革の出発点とは何でしょうか?

変革の出発点1つが決定されれば、そこに沿った残り4つが自動的に決定されます。その1から5が生まれる対称性の原理を通して、変革の出発点を整理整頓してみたいと思います。

何よりもこの時代は、新しい巨大なアジェンダ(命題・談論)が必要な時代です。
私たち人類は今、持続的な感動、幸せ、成功の人生を送れているのか、この時代の現在地を明確に暴露する陳述体系が必要なのです。
なぜなら、現在地を正確に診断できないのであれば、未来を計画、企画することは不可能だからです。

巨大なアジェンダは、変革の出発点として重要なキーワードになります。

今の人類の生き方の現在地を成り立たせたアジェンダは近代理性、科学理性です。
神や王の奴隷になっている人類の生き方の現在地を暴露し、それを越える未来ビジョンを描いた陳述体系のもとで西洋のルネッサンスを起こした結果として、今の人類の現実があるのです。

そうであれば、世界歴史上で一番偉大な事件をつくるためには、歴史最大の事件であった近代革命をこえる、近代超克が必要です。

ですから2つめの変革の出発点は、近代理性、科学理性を超えたアジアのルネッサンスを起こす意志、すなわち、近代超克の意志です。

ではなぜ科学理性は、マクロ世界の動きやミクロ世界の動きをすべて数学方程式で陳述できるのに、いまだに「人間とは何なのか」「生きるとは何なのか」「どうすれば持続的な幸せ、感動、成功のTo Live Bestの生き方ができるのか」と
いった本質的な疑問に対する答えを導き出すことができていないのでしょうか?

それは、「観点の問題」を取り入れていないからです。

近代理性、科学理性の認識方式、理解方式、思考方式は、その大前提として、人間5感覚の脳の観点に固定しているという問題があるのです。

ですから3つめの変革の出発点は、究極の問題発見、すなわち、観点の問題の発見です。観点の問題を解決しない限り、人間の本当の幸せであるイメージの豊かさと関係の豊かさ、そしてお金や物の豊かさを持続的に獲得することはできないでしょう。

変革の4つめの出発点は、生存の問題です。

今の切迫した厳しい現実の中で、どうやって生き残るのか?

幸せも、感動も、成功も、実は生存の道具にすぎないとも言えます。生存するためには、力動の平衡がとても重要です。エントロピーの増大によって、宇宙のすべてが死に向かっているという物理法則に対して、逆に生命法則は、激しい変化のバランスをとって、マイナスエントロピーを蓄積していくといわれています。

その生命の努力として力動の平衡をマスターすること、すなわち、対称性原理を取り入れて、体人間と心人間のバランスをとっていくことも、変革の出発点として重要なポイントです。

変革の出発点の重要要素の5つめは、ニーズの大爆発です。

この時代の人類が何を切実に求めているのか?
本当に待ち望んでいるニーズを発見し、そこへ人類全体の方向性を没入集中させていくことは、対称性や力動の平衡状態から、どんな因果法則、決定論、結果論に破れていくのかとつながる現実的な問題です。ですからニーズの大爆発は、変革の出発点としてとても重要なのです。

新しい認識技術である観術を活用して、この5つの変革の要素をすべて満たしていくこと、それが、日本から始まり、アジア、そして世界へ発信していくNR(認識革命)運動です。

Noh Jesu