誰もが幸せになりたい・幸せにしたいと懸命に生きています。
それにもかかわらず、願った通りの人生は疎か、人間を超える存在・AIまで誕生して人間の存在意義を脅かし、先行き不安な心が内外に蔓延しています。
いったいなぜ、人間は不幸になってしまうのでしょうか?
あなたは不幸の原因を探して、その原因解決の技術をマスターする人生を過ごしたいですか?
それとも地球上すべての人が、スッキリワクワクの心で生きられる夢・ビジョン・ストーリーに燃えて生きたいですか?
あなたはどちらの生き方を望みますか?
今までの人類は「問題を解決し続ける生き方」をずっと模索してきました。
しかし、令和時代を迎えた今は基準点が変わります。
これまでのように問題発見をし、問題解決するだけに留まるのではなく、すべての問題が一掃されたすっきり晴れやかな心から世界の75億人が燃え上がる夢やストーリーを発見することが、非常に大事な時代が訪れたのです。
人類歴史における最も悩ましい難題は、世界の75億人がワクワクする壮大な夢や理想が描けなかったことです。
ですからこれからは、いかに緻密な虚構(フィクション、ストーリー)を構築できるのかが勝負です。
ストーリーテラー(Storyteller)や大反転、大感動、大ショック、大スペクタクルがある大きな絵を描けるデザイナーが、愛され尊敬される時代なのです。
今回の令和シリーズ16では、誰もNOが言えない、75億の人類がスッキリワクワクの祭りをする一番大きい夢や理想を中心に、令和の価値を語ってみたいと思います。
大きな夢や理想は、多くの小さな事件がつながり融合された大事件と、それを起こせる英雄集団によってつくられます。
この偉大な事件を起こすためにはエネルギーが必要です。そして、エネルギーの結び方(結合方式)とほどけ方(分解方式)による、S(主語)とV(述語)の膨大な連携を必要とします。
エネルギーの結び方とほどけ方によって“事件を起こす主体”が成立し、そのエネルギーの物質化プロセスを通して“思い込みの主体”であるアバター(化身・分身)を中心とした物語が歴史になります。
“事件を起こす主体”のエネルギーと“思い込みの主体”である物質体(人体)、この2つの主体のコンビネーションがアンサンブルを奏で、Beautiful Harmonyのドラマを演出し、完成させる“心”があります。
この心が全体を動かしている“真実の動き”です。
これがエネルギーの素材であり、一番深い心なのです。
この真実の動きは、すべてのエネルギーの動きと、大きさがあるアバターの動きすべてを解析する主体であり、フィクション・ストーリー・夢・事件を誕生させる真実のストーリーであり、源泉的な動きひとつだけがある世界です。
虚構や錯覚が一切ない真実世界だからこそ、逆に、多様で複雑な虚構や無駄を次から次へと生み出せます。そして、その虚構と虚構の出会い、無駄と無駄の出会いによって、多様な解析や意味価値を誕生させ、ストーリーを生みだし、そして脈絡を生みだし、究極には壮大なスペクタクル事件を構築できるのです。
では、今までなぜ、虚構や錯覚が一切ない真実の世界から、75億人がワクワクする大スペクタルがある壮大なストーリーを描くことができなかったのでしょうか?
それは、真実の世界である1の秘密を明確に知らなかったからなのです。
人類歴史を振り返ってみたときに人類を発展させてきた学問体系は、すべて主語(S)と述語(V)を別々にして理解しようとしてきました。
別の言い方をすると、いかにSとVを分離させるのかに取り組んできた歴史であるとも言えます。
しかし、考えてみればわかるのですが、SとVがある時点で、1ではなく、2の世界になってしまうのです。
このことは、真実の世界を知ろうと学べば学ぶほど、逆に真実の世界から遠ざかってしまうというジレンマを起こしていたということです。
シンプルに言えば、1の秘密とはV=Sになること、すなわち、模様、大きさがない世界です。ですからイメージ不可能、認識不可能な世界です。
私たち人間が当たり前に実在していると思い込んできた存在(有)、または、大きさがある、模様・形がある世界は、真実世界が生み出した錯覚であり虚構です。
つまり、これまで価値を置いてきた存在(有)は“無以下”といえます。
ここで、人間の脳がSとVを分離させ、とらわれる状態から、真実の秘密を知るに至るまでの段階を整理してみましょう。
5. の世界が源泉的な動きひとつだけの世界であり、イメージ不可能な動き、すべてをオールゼロ化させる動き、無境界線、無ポジション、無方向性の動きであり、それが「1」の秘密です。
この源泉的な動きが虚構の服を着て、多様なSVを生み出し、今の体の人間の人間ゲームをするようになっているのです。
そして1の秘密を知ることができたら、この現実の人間ゲームで人間が必要とするのは、ひとつの動きと繋がった偉大なストーリーの発見です。
一番大きい世界を活用することで、時代・状況・環境に合う脈絡を活用した夢・ビジョンを設計でき、さらにひとつの動きから、過去の偉大な事件と事件を繋いで解析した壮大なストーリーを発見することで、自分自らがエネルギーを創り出し、主体性、自発性、能動性、尊厳性を持って意味価値がある存在として生きることができるからです。
AIによって無用者階級が大量生産される格差の危機、尊厳の危機を解決する主体は、個人では無理です。
また今までの国家集団、宗教集団、企業集団でも無理なのです。英雄集団に生まれ変わることができる「特別に準備された集団」だけが可能なのです。
その準備された集団とは、どんな集団でしょうか?
人類を救済できる集団はGAFA(Google、Apple、Facebook、Amazon)なのか、アメリカなのか、中国なのか、ロシアなのか、日本なのか。どんな集団が一番可能性が高いのか?
さまざまな理由がある中で、私は日本がAIの津波を解決できる英雄集団になる可能性が一番高いと思っています。
日本は偉大なストーリーを発見しやすい歴史・文化・伝統を持っています。
なぜなら、宇宙自然、歴史文明すべてを虚構化できるのが宇宙の根源、源泉的な動きひとつだけの世界であり、一番深い心ですが、令和15でも触れたように、日本語にはこの真理の世界が溢れているのです。
例えば、主語を話さず述語だけを話す表現が多いように、V=Sを強調する文化が根付いています。
日常で無意識にこの真理の世界を活用し、発信する文化を培ってきたのが、西暦だけではなく和暦の元号文化をもつ唯一無二の国、日本なのです。
日本は朝鮮半島と太平洋に守られながら、3000年間、他の集団に一度も負けたことがない国で、そのプライドは突出しています。
その真理の国・日本は、近代歴史においてモーセの奇跡以上の明治維新の奇跡を成し得ました。
この意味は、今のAIによる格差の危機に該当する危機、すなわち白人主導の産業革命による人種の格差と東洋と西洋の格差の危機を見事に解決し、人類共同体秩序を守った実績なのです。
これをもっと精密にみると、明治維新の理念であった「アジアの近代化はアジア方式で、西洋の近代化は西洋方式で」というスローガンのもとに、大アジア主義の旗を立てましたが、西洋は日本の理想を受け入れなかったのです。
その結果、原爆を2つ落とされ日本は戦争をやめる決断をしました。その後、東京裁判で戦争犯罪国家という汚名を着せられるのです。
それでも7年間の植民地の屈辱も通過して、メイドインジャパンで世界経済大国路線に浮上しました。
原爆を恨まずに「アメリカ大好き、白人大好き」、「日本は2度と戦争はしないぞ」という平和の決断の心を持った今の日本になっていることは本当に格好良く、賢い路線だと思います。
まさに真理の魂の集団、英雄集団になる準備された特別集団だからこそ可能なものだと思います。
独裁者として処刑されたイラクのフセインを支持する人たちは、フセイン亡き後も自爆テロや政治闘争を繰り返して国を混乱させ、世界最大級の石油埋蔵量でも貧困国に墜落してしまうことと比べれば、日本がいかに賢い路線を歩んでいるのかがわかります。
このことは個人の歴史でみたら、人類救済行為が詐欺師となって十字架に釘打たれてしまったジーザスのように比喩できる事件だと解析できます。
もし人種差別、白人優越主義が固定化されたなら、どれくらい醜い人間社会になっただろうと想像すれば、人間共同体社会に日本の明治維新が働きかけた意味や価値を再解析できると思います。
AIの津波の危機を解決できる唯一無二の英雄集団が日本であるならば、よほど明治維新の意味や価値を英雄的に解析することは全然おかしくないと思います。
令和の幟がたった今、人間の尊厳の危機、無用者階級の量産という未だかつてない人類の格差の危機を引き起こすAIの進化の津波を前に、今からの日本は、1の秘密をわかった状態で、明治維新の意志を受け継いだ令和維新という、人類救済の壮大な英雄集団のストーリーを創造していくのです。
それは、人類の次元上昇、観点の次元上昇、アイデンティティの次元上昇を通してAIの危機を一掃させ、人間をワクワクスッキリ感動させる美しい夢・ビジョン、理想に燃えて生きる、英雄集団日本の偉大な挑戦のドラマの始まりでもあります。
「1」の秘密を知ればすべてがわかり、「1」の秘密をマスターすることで“神の見えざる目”でみる令和感覚がつきます。
そして誰もが体感覚をオールゼロ化し、模様や形にとらわれない生き方を始められるのです。
その方法が、今ここ目で見てSとVを分けるのではなく、今ここひとつの動きだけがあることから観る完全観察システムです。
日本発の教育革命に、今ここ完全観察システムのnTechが貢献できたら幸いです。