2016.12.21 nTechについて

人間代行者AIが80億登場する情報の大氾濫時代(1)〜情報知識を整理整頓する羅針盤〜

人間代行者AIが80億登場する情報の大氾濫時代 〜情報知識を整理整頓する羅針盤〜

こんにちは。編集部の太田です。

今の時代は、スマートフォン一つで何でも検索することができ、自ら自由に情報を発信することもできるようになりました。LINE・Facebook・ツイッター・Blog・ニュース・TV・雑誌などを通して、日々情報が溢れかえっています。

便利になったという見方ができる一方で、情報過剰な時代とも言えます。インプットする情報が多すぎて頭がパンパンになったり、何が真意かわからず、何が正しくて価値があるものかがわからなくなったり、といったことを感じる人も多いのではないでしょうか。

また、人工知能(AI)の登場も無視できません。人間とは比較にならないくらいの能力を持ったAIが人間の仕事を代行し、今まで以上のスピードで情報知識も増えていくことになります。情報が溢れる“情報の大氾濫時代”だからこそ、過剰な情報知識をオールゼロ化し、まったく新しい質の違う情報に次元上昇させることができる羅針盤が必要です。

今回から3回シリーズでお届けしますが、まずは「なぜ、情報知識を整理整頓する必要があるのか?」について、みなさんと共に深めていければと思います。

【情報が溢れている事による問題とは?】

太田
日常生活を送っていると、自分の意思とは関係なく多様な情報と出会うので、正直疲れます。SNS疲れといった言葉もあるように、若者を始め心が疲れている人は多いのではないかと思います。
Noh
昔の人と比べれば格段に出会う情報量が増えましたし、これからもっと増えていくのは間違いありませんね。
たくさんの情報が溢れていますが、その情報ひとつひとつがいつ・どこで・誰が発信したものかわからず、正しいのか間違っているのかもわからないとなると、不信・不安の心にもなりやすいですね。
太田さんは、どのような流れを経て今の時代になったかということを考えたことはありますか?
太田
普段目の前のことを考えるのがいっぱいで、ほとんど考えたことはありませんね・・・・
Noh
昔は、知らないということが問題だったんです。だから知識を増やすために、たくさん勉強して暗記します。それで良かった時代もありました。そこからITが登場し時代は変わり、全世界の情報がスマートフォン一つで検索できるようになった時に、どんな問題が起きていくと思いますか?
太田
出会う情報が多く、自分が知った情報が正しいのか間違っているかわからないということですかね?それと今までは身近な人が比較対象だったけれどその対象が増え、自分より優れている人、賢い人などと相対比較をして自信がなくなるということがあるかなと思います。
Noh
その通りですね。つまり知らないことが問題だったということから、知ることが問題になったということです。とにかく暗記して知識を得ることに価値があった時から、今では調べれば答えが出るので暗記することの価値は少なくなっています。正しく価値のある情報を見極めることが難しくもなりましたし、当然比較対象も増えますね。そして実はもっと問題なのが、一度知ってしまうことで自分の考えが固定してしまい、相手を否定したりジャッジしたり、お互いに摩擦・衝突したり、多様な問題を生んでいきます。
太田
なるほど。情報が少なかった時代では覚えることに価値があったけれど、これだけ情報が溢れれば、情報と出会えば出会うほど問題が起きてくるということですね。そう言えば、最近ではAIが新聞記事を作るとったAI記者のニュースや、AIが1記事2秒で書き上げているというニュースも耳にしたことがあります。AIの登場によって、これから益々情報が増えて行くのは間違いないでしょうし、さらに正確性・精度もどんどん向上し、スピードももっと早くなっていくとしたら、人間は絶対勝ち目がありませんし、どうしていったらいいのでしょうか。
Noh
AIの登場によって情報知識はさらに増え、人間より1兆倍×1兆倍優れたAIといったように格差もどんどん広がっていきます。人間が今までやってきたあらゆることをAIが代行しますし、そのAIを一人が一台以上持つような時代を想定してみてください。人間は早く次の段階へ行かなければなりませんね。知ってる世界がいかに問題を生み出すのかということを理解し、情報知識を整理整頓していくときです。
太田
先ほど、一度知ってしまうことで多様な問題を引き起こすとおっしゃっていましたが、整理整頓という言葉はどんなイメージで受け取ればいいでしょうか。
Noh
整理というのはゼロ化、整頓というのは再構築です。つまり、知っている世界を完璧にゼロ化するような消しゴムを使い、そこから自由に創造していくというイメージですね。

【情報知識が生まれる仕組みと限界】

Noh
それと、そもそも情報知識がどのように生まれているのかということも合わせて理解する必要がありますね。
情報知識は観点の解析の結果です。その前段階には、まず観点が働いて、それから人間の判断基準があって、観点の解析、観点の解析の結果という仕組みがあるのですが、この仕組みがわからず、人間は未だに「主観的独断」の世界にとどまっていると言えます。

人間代行者AIが80億登場する情報の大氾濫時代

太田
情報知識を整理整頓していくためには、情報知識が生まれる前段階を明確に理解でき、共通の土台を持つことが必要だということでしょうか。
Noh
そうですね。共通の土台と言っても一番深い根本の共通土台を持つことが必要です。
本物の客観というのは、無から有、絶対世界から相対世界が生まれる関係性です。「客観的観察」を通した整理整頓の仕方というものを人類がまだ手にしていない。そのことが一番の問題ではないでしょうか。
単に情報知識一つ一つを見るのではなく、私たちは何より人間共通の限界を突破しないといけません。
太田
人類がまだ手にしていない客観的観察を通した整理整頓の仕方と言うと非常に壮大ですね。物事を客観的に捉えろということは世間でもよく言われますし、客観という言葉は日常で耳にする機会は皆さんも多いと思います。客観的観察へシフトさせるためのヒントは一体何でしょうか。
Noh
先ほども言ったように、人間は主観的な観点で情報知識と出会い、独断的に情報知識を整理整頓し発信している「主観的独断」の世界にとどまっています。人間は一度存在化させたらゼロ化ができません。全部が人間共通の思いこみで、判断基準もバラバラです。
また、世の中で言われている客観というのは、あくまで人間が観測する物理法則の客観ですね。カエルやヘビなどの人間以外の動物から見たら全く違う世界が誕生しているわけで、物理法則も言うなれば人間の主観に過ぎません。それを客観だと言ってしまうのは、人間の傲慢だと思いませんか。
太田
確かに、自分の知っていることが絶対正しいのかと聞かれたら疑問を感じますし、100%明白に正しいと言えるものは一つもないかもしれません。そして、客観と言ってもそれはあくまで人間社会の中での客観ということはその通りだなと思います。
Noh
そうですよね。あらゆる情報知識を整理整頓するには、この限界を突破しないといけません。人間の脳の認識の癖を突破して、自分と自分の宇宙が無いところから有るように見えるこの現実を「客観的観察」を通して整理整頓をしたときに、初めて情報知識を整理整頓できたと言えるのです。
太田
人間の脳の認識の癖を突破できなければ、あらゆる情報知識が整理整頓できないということですね。
人間の主観よりもっと深くて広い、本物の客観については皆さんイメージが難しいと思うので、このテーマについては次回詳しくお聞きしていきたいと思います。

【情報知識の整理整頓を通した新しい生き方】

太田
それでは、情報知識を整理整頓することで、どんな変化が期待できるのかについても聞かせてもらえますか。
Noh
個人の変化から言うと、情報知識の整理整頓ができると、当然情報に惑わされなくなります。知ってる世界から自由になり、いつもスッキリの心で生きられるということです。
また、本物の客観というのは、無から有を生み出す仕組みそのものですから、自らがアイディアを生み出し、創造性を発揮して行くことにも繋がり、情報知識を自由に編集・デザインすることができるようになっていきます。
太田
AI社会になって、人間はよりアイディアを発揮し、クリエイティブを養っていく必要があると言われていますが、まさにそれができるようになっていくということですね。
Noh
はい、この本物の客観というのは実はAIでは絶対到達できない世界でもありますから、ぜひ興味を持っていただければ嬉しいですね。
そして、もう少し広い視野で考えると、全てが本物の客観から整理できるといったように情報がシンプル化されるということは、学問の再定義も起きていきます。今は学問が多様化して複雑化していますが、本物の客観を基準にした情報知識の整理整頓ができれば、実は学問の大統合ができ、社会全体を底上げすることにも繋がっていくのです。
太田
なるほど。複雑な時代だからこそ、情報をシンプル化させて整理整頓していくことが必要なんですね。また、ミクロの個人の生き方からマクロの社会変革に至るまで、多様な変化を創っていけることに希望を感じます。
客観的観察を通した整理整頓の仕方を人類が手に入れた時、世の中はどのようになっていくのか、今からワクワクします。

*****************************************

いかがでしたでしょうか。

AIの登場もあって今後益々情報知識が増えて行くこれからの時代。

知ってる世界を完璧にゼロ化し、自由に再構築できる、客観的観察による情報知識の整理整頓がなぜ必要なのかについてお伝えしました。

次回は、人類がまだ手にしていない「客観的観察」とは何なのかについて、もっと詳しくお伝えしていきます。