2019.09.22 令和哲学シリーズ

【令和哲学24】持続的に進化発展し続けるトーラス組織を生み出す日本。源泉的動きそのもの、真理の魂そのものの日本だからこそ、時代の危機を救済する英雄集団として目覚めるべきである

人間は一人だけで生み出せるものはほとんどありません。

生産力を発揮するためには、自分以外のたくさんの人たちとのチームプレイを通して力を結集し、団結をつくる必要があり、さらにそれを可能にするにはチームメンバーが共通の濃度で共通の土台をもつことが必要です。

インターネット普及前の時代をnTechでは、「Personal Network Service(PNS)」時代と呼んでいます。

今でこそ、インターネットやSNSは誰もが当たり前になりましたが、ほんの20~30年前までは知る人も僅かでした。PNSでは、同じ時空間で人々が生活を共にしながら、「結集」と「生産力」を高めなければなりません。

PNS時代では、人が集団になって共通の土台を共通の濃度でつくるために、“家、会社、地域、国家”という生活空間をともにするなど、同じ時空間という“共通のクローズ界”をつくることが必須条件でした。

家族にはその家族ごとの文化があります。例えば同じ時空間で衣食住を共にする家族と、同じ時空間で食事も生活もしない違う家族とは、チームプレイに必要な“共通の土台”を共通の濃度で持つことはできません。そうなると当然お互いの力を合わせることも難しく、団結もできず、なにかを生産することも困難です。

さて、ここまでは家族レベルのチームプレイについて考えてみましたが、国家レベルのチームプレイではどうなるでしょうか?

同じ民族、同じ国家の人々は、同じ言語を使って同じ時空間の中で生活を続けています。そこへまったく違う国家で生まれ育った人が入ってきた場合、同じ時空間、つまり同じ歴史や文化を共有した時間がないと、疎通交流はおろか結集も団結も起きません。

疎通交流が起きなければ、当然なにかを生産することは困難となります。これが「Personal Network Service(PNS)」時代の根本的な課題でした。

このような時代的課題を解決したのが、インターネットの普及であり「Social Network Service(SNS)」です。

時空間が違う場所に住んでいる人間同士の限界を解決し、インターネットで時空間をつなげて疎通交流を起こし、結集と生産力を高めるのが「Social Network Service(SNS)」時代です。

ところで、インターネットを人類にもたらしたものは半導体技術です。

1980年代以降の「半導体」の登場による世界的変化に匹敵する出来事は、16世紀半ばから19世紀にかけて起こった産業革命時代の製鉄業の目覚ましい発展といえます。世界全体をみたとき、青銅器時代において人類は国家を形成していませんでしたが、日本などにおいても鉄器の普及による富の増大と偏在は権力の集中を促し、国家の成立を実現させたのです。

あらゆるハイテク産業を支える基盤である“半導体”を持たない国家集団と、“半導体”を扱える国家集団にどれだけの経済格差が起きたのか想像してみてください。

「一国の盛衰は半導体にあり」と、元日立専務で元ソニー専務である牧本工学博士は日本半導体歴史館で語っています。

※参考〜日本半導体歴史館より引用:http://www.shmj.or.jp/makimoto/pdf/makimoto_06_21.pdf

そして、半導体技術の発展によるインターネット端末の飛躍的な進化は、私たちの日常に多大なる貢献をもたらしました。

誰もが気軽に携帯できるスマートフォン一つで、話したいと思った時に世界の裏側の人でもすぐに、それも無料で話ができます。また空港にわざわざ交通費と時間をかけて行かなくてもいつでも航空チケットが購入できたりするなど、私たちの日常に画期的な利便性をもたらし、今では半導体がない生活はありえません。

PNS時代は、時空間自体が完璧に分離し、世界中の人々はバラバラでつながっていないことが当たり前でした。ですからインターネットという新しい時空間は、歴史的な大革命を人類にもたらしたと言えるでしょう。

このようなインターネットの普及により、常に全世界が同じ“ネット空間”という時空間でいつもつながっている状態になったのです。インターネットは常に時空間が連結しているため、交流しようと自分が発信すればいつでも反応して理解する人がいる状態です。

ですから、違う国家民族同士でも言語さえクリアになれば、交流を活発に起こすことができ、まるで一緒に生活している家族や、同じ国家民族のような交流ができてしまいます。Social Network Service(SNS)は、それを匿名で顔も素性も隠したままで可能にしたのです。

この匿名性が、SNS時代の初期段階「SNS1.0」の根本的な課題を生みだしていきます。

「SNS1.0」では、匿名で疎通交流をするため嘘が多く、情報の歪曲がいくらでもできます。また、建前し、我慢してきた感情を一気に爆発してしまうので、思い込みの過剰な表現が多くなります。日常で我慢し溜めこんできた不平不満の心を、10倍20倍に一気に爆発させ暴露してしまうコミュニケーションパターンが多くなるため、たくさんの人々の破壊的なエネルギーを団結させやすく、何かを破壊するためにはかなり貢献することになりました。その代表的な事例がジャスミン革命です。

このように「SNS1.0」段階の課題は、プラス的なクリエイティブが創れないことでした。

※参考:

・5分でわかるアラブの春!原因やジャスミン革命などをわかりやすく解説!

https://honcierge.jp/articles/shelf_story/5520

・SNSを悩ます「出会い系」問題の深淵:日本経済新聞

https://www.nikkei.com/article/DGXZZO19323130T01C10A2000000/

その暴力的な課題を解決するために、身分を明らかにし顔を出した状態で明確に主義主張するようになったのが「SNS2.0」、Facebookの時代です。

「SNS2.0」では、過剰な表現や嘘はかなり減り、クリエイティブも生まれるようになりました。代表的な「SNS2.0」はFacebookですが、そこでの交流でシナジー効果を活発に生みだすには相当な手間がかかるという限界があります。クリエイティブのレベルももっと深いところで誘導する必要があります。

これらの「SNS1.0」「SNS2.0」の課題と弱点をすべてカバーするために、nTechは「SNS3.0」を提唱し、開発に取り組んできました。

具体例のひとつとして、オンラインメディア「リライズニュース」があります。ネット上のマッチングが起きるだけではなく、オフラインでも交流を活発にさせ、オンライン・オフラインのシナジー効果がうまれるのです。

しかし、このSNS3.0にも限界があります。

それは、個人と集団が持っている“観点の問題”です。人間なら誰もが持っているこの“脳の機能的な限界”は、逃れようがないため必ず直面することになってしまうのです。これを解消する技術、nTech(認識技術)を取り入れることで“共通の土台”を持つことができ、「トーラス組織」を創ることができます。

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トーラス組織とは、「宇宙の変化の仕組み」を取り入れた組織です。宇宙は持続的に進化発展し続けています。

「SNS3.0」のこの限界を超えた次段階のつながり、Dignity Network Service(DNS)を創ろう、と私たちは呼び掛けています。DNSは地球上に細胞が誕生し、地球全体に広がり続けているように、精神cell(細胞)を生み出し、5,25,125,625…と細胞分裂を繰り返すように成長していく試みです。

そのためには、人間が自然と不幸になってしまう原因である“VRゴーグル”を外し、逆に、自然に幸せ・成功するには、心がいつもスッキリワクワクでチームプレーができることが重要です。

いつもやる気に溢れ、人間が大好き、自分が大好き、人との疎通交流が大好き、チームプレイで新しい結果を創ることが大好き。そんな人たちがたくさん生まれることで自然と幸せ成功になれるのです。

そのような人材を世界に溢れさせる挑戦、スペクタクルストーリーが伴った英雄集団日本の偉大な挑戦に、nTechが貢献できたら幸いです。

関連リンク:

令和チャンネルNo8.歴史最大の課題とは?

www.youtube.com