今回は、令和哲学シリーズ33に引き続き、
元ソウル大学の李栄薫教授の著書『反日種族主義』のブームをきっかけに明確化された時代の課題、東アジアの課題が生まれる水面下ではどのような動きが起きているか?
また、それらの課題に対峙する日本が何をみるべきなのか?
これらについて語ってみたいと思います。
徴用工問題がきっかけとなり、輸出規制、GSOMIA保留、日本企業の資産差し押さえ、強制執行など、日韓関係は歴史最悪の状況がどんどん加速されています。
これは、今まで認識できなかった共産主義プレートと自由主義プレートの水面下での摩擦・紛争が表面化された結果だと思います。
1945年以来、朝鮮半島は自由主義勢力と共産主義勢力がお互い激しく勢力争いをしている最前線だったのです。もちろん、見た目では一つの同じ国であり戦争は行っていませんでしたが、水面下では激しい勢力争いが展開されていました。
中国の暴走戦略、世界覇権の奪取、75年間共産主義勢力の思想の戦争に韓国は北朝鮮に完璧に敗北を喫してきたのです。
グローバル規模でみてみれば、表面上に見える経済面では、韓国は世界10位の輸出国家で北朝鮮を圧倒しましたが、表面下の思想の戦争では、北朝鮮に100戦100敗してきました。
その思想の戦争の根幹にあるのが、今回日本で大きな反響を起こしている李栄薫教授の著書『反日種族主義』なのです。
(YouTube:令和哲学チャンネルNo.38 韓国社会に激震!! イ・ヨンフン著 『反日種族主義』)
中国と北朝鮮の共産主義勢力が韓国を共産化するために思想戦争が展開されているのが現状です。
韓国のシャーマニズム的反日感情を道具に活用している共産主義に対して韓国は無防備で、ただ個人の私利私欲に走っています。
この資本主義、シャーマニズム種族主義では、民族愛の感情を道具にした共産化思想に対して連戦連敗しているのです。
西洋では、個人の自由主義思想、すなわち個人の自立、自律をしっかり持てていますが、シャーマニズム的種族主義では、自由な個人が育ちにくいのです。
その結果、反日種族主義を土台にした民族主義の服を着ている共産主義思想に負け続けてきたのです。
韓国の教育現場、労働現場、マスコミ言論現場、文化芸術現場、裁判の司法現場、政治現場、全てのあらゆるジャンルが、左翼的観点を知らず知らずのうちに持つようになってしまったのです。
このように韓国が知らないうちにどんどん共産化されていく危機的な状況の今、自由主義陣営の強烈な反省が必要な時だと私はみています。
本来、1つだった朝鮮民族の分断を放置していたアメリカや日本の自由主義陣営は、民族統一というVISION、DREAM、涙を土台にし、反日種族主義を道具につかう北朝鮮の思想、中国がバックアップする共産主義勢力の韓国の掌握戦略に、何の対策も打たなかったのです。その結果が今日、韓国の共産化の危機を呼んでいます。
韓国の共産化が完成したら、次は日本の共産化に突入するだろうと思います。
既に日本の中でも、中国のお金や沖縄の独立など東アジアの共産化戦略が緻密に展開されていることをかなり危惧しています。
このように、思想の戦いで共産主義勢力が自由主義勢力を制圧する局面になってしまった根本理由は何でしょうか。
自由主義陣営は、個人の私利私欲に走り、思想哲学などにはそこまで関心を持てていなかったのです。
ですから、世界の根源とつながった現実、現象世界の繋がりに今はまったく関心がないのです。
資本主義、自由主義陣営の人達の考え方は、全てのことを包括して完結させてしまうたった1つの真理は存在しない。75億の共通のVISION、価値、夢、目標計画、実践行動など、これらを主義主張する人は、全体主義、ファシズムに過ぎないと思い込んでいる知識人が多いと思います。
自由主義陣営が共産主義の思想哲学を制圧するためには、“今ここ1つの動きだけがある”という「世界の根源」「源泉的動き」とつながることが大事です。
ですから、世界の根源とつながった絶対真実の世界、知っている世界から自由になれる
“源泉的動き「1」”が観察できない体人間の目線からみたら自由主義陣営の人達がそのようにみえるのは当然です。
「人生」の意味を無限の意味たちと対決する行為を知識戦争だと思うのが自由主義、個人主義の考え方です。
全体主義の恐怖を二度と受け入れたくない気持ちはわかります。
しかし、多様な意味と意味の衝突を祭りとして楽しむのではなく、いかに武力や戦争で解決するか、あるいは平和的に問題を先延ばしにして解決するか、という真理を無視してバカにする自由主義のやり方にも憤りを感じます。
共産主義の全体主義の恐怖と何も変わりがない個人主義の恐怖が、映画『ジョーカー』をみたらよくわかります。
多様な観点たちを管理することが政治の役割であり、思想の自由は観点の違いを認めることから出発するという自由主義は、真理への探究を諦めました。
更に、無知の完全性、尊厳の境地、真理の博愛、消しゴム機能(※参照【令和哲学18】歴史最高最大の大反転を認識する心)の宇宙の根源、世界の根源に到達する認識の完成を諦めた結果が、個人主義の多様性の問題、格差の問題、複雑の問題、孤独の問題、主観と客観の摩擦、決定論と自由意思論の矛盾、共産主義の問題を未だに解決できていない今の状況なのです。
今回の史上最悪の日韓関係と韓国の『反日種族主義』の本のブームを契機に、1億3000万人の日本国民が「明治維新」(参考:【令和哲学⑦】すべての感覚を生み出すしなやかで折れない不動心で心の時代をリードする令和ジャパンになろう)の精神を正しく認識するきっかけになり、日本が主導する心の時代をひらいていくこと。
また、自由主義、共産主義の2つの勢力が日本の精神、VISION、DREAMを破壊した実体であることを認識し、その2つの勢力争いを解決するミッションが、今の1億3000万人の日本が1つになって必ず突破する世界基軸教育、尊厳民主主義の道であることを認識できたら最高だと思います。
韓国の共産化の危機をチャンスに大反転できる自由主義、共産主義勢力を融合させる未来VISIONを日本が発信できるのか。
そのことが北朝鮮の核爆弾以上に日本にとって恐怖の道具である反日種族主義を統制し、韓国の共産化を阻止する重要な突破口になれるのです。
私はこれらのことを通して、日本の底力や理性が目覚める強烈なきっかけになることを期待しています。
このことは、バラバラになった日本の内部が明治維新で成し得た一致団結の精神を、10倍100倍をも上回る団結を呼ぶ“最高の道具”になれることと痛切に感じます。
そして、AI時代に全世界の人たちが国家、民族、宗教と関係なく、共通で学ぶことができる世界基軸教育を誕生させる教育革命の日本になったらいいなと思います。
この教育革命は、西洋が「神の見えざる手」である経済を発明したように、日本は「神の見えざる目」を発明し、ポスト身体社会をリードしながら75億の聖人時代をひらいていくのです。そして、世界の人々の救世主日本となるのです。更に、日韓VISION同盟、未来勢力の誕生にも“今ここ完全観察システム”であるnTech(認識技術)が貢献できたら幸いです。
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