令和シリーズ10回目は、人類歴史文明の中で、一番ドラマティックな英雄集団・日本の物語を語ってみようと思います。
感覚の結果は現実を生み出し、解析の結果は未来を生み出します。
AIによる無用者階級量産の酷い格差社会到来の危機と、情報処理システムの効率競争が生み出す人間存在意義の2大危機を迎えている現代。この危機を解決する「英雄の情報処理システム」を構築できるのは、GAFA (Google、Apple、Facebook、Amazon)などのグローバル企業になるか、アメリカ合衆国になるか、中国の共産主義システムになるか、それとも企業国家・日本になるのか―。
23年前から企業国家・日本による世界統合は歴史の必然だと私は言い切ってきました。そして、企業国家・日本のソフトウェア、すなわちindustry 5.0バージョンのソフトウェアシステムであるnTech(認識技術)が完成したと自負しており、私の当然の選択でもありますが、大反転可能な感動のストーリーテリングがある唯一の集団は日本だと思っています。
人間が自然の力(自然の動き)に依存して生活した時代に、ヨーロッパ社会では人工動力(機械力・エンジン)を世界に先駆けて活用し、生産性革命を成し得ました。
この生産性の格差は、現代でいうと、いま予測されているAI時代の無用者階級の量産による格差の危機に匹敵する圧倒的格差を生み出し、人類共同体社会の酷い格差、東洋と西洋の格差、白人と有色人種の格差を揺るがないものとしました。しかし、日本の明治維新の大成功によって、これらの危機は、電光石火のごとく、短期間で解消されたのです。
しかしながら、その後日本は、電光石火の世界で成し得た明治維新の大成功の全てだけでなく、日本の伝統文化や天皇制のプライド誇りまでも全て手放しました。
3000年間、他民族に一度も負けたことがない日本が、核爆弾を投下された唯一の被爆国家となり、さらに7年間アメリカの植民地の支配下となり、戦争犯罪国家として扱われる屈辱を受けたのです。究極の成就から究極の喪失まで、こんな短期間で、これほど激しいショックを経験したのは、世界歴史の中で日本しかありません。
このような植民地時代を通過しながらも、独立国家に戻った瞬間から、またもや短期間でMade in Japanの神話をつくり、経済戦争で世界トップに躍り出て、経済覇権を握る寸前まで上り詰めたのが日本です。しかし、アメリカやイギリスなどの欧米諸国は、製造業中心の資本主義ゲームから、金融経済を中心とした新しい資本主義ゲームに変え、日本は円プラザ合意によるバブル爆弾で3000兆円余りを失い、第2の挑戦であった経済戦争でも喪失感を味わうようになるのです。
日本には終わりなき挑戦をし続ける底力があります。ですから再び立ち上がり、今までと全く次元が違う挑戦に向かうことは間違いありません。2019年5月1日、令和の幟 が立ち上がりました。日本の文明の、リスクを背負った今までとは全く次元が違う勝負、全世界を驚かせる日本独特なオリジナル勝負、オリジナルゲームをみせてくれると断固として確信しています。投機性、ギャンブル性がある危険に立ち向かう侍ジャパンに戻った日本のリベンジは、歴史の流れを大きく変えてしまう奇想天外な挑戦になるでしょう。
西洋は格差をつくり続け、その格差を無くし続けてきたのが日本です。
もう、個人が英雄になる時代は終わります。AI時代は、集団が英雄になる時代であり、その英雄集団は、「共同体を大事にする日本」になると私はみています。格差を無くす勝負ができる日本だからこそ、世界を統合する英雄集団になるのです。
白人が開発した科学技術が生み出す個人主義の格差の危機や、西洋文明が創りだす共同体の危機に、常に積極的に救済の魂が反応する真理の魂、日本文明の英雄的武勇談、英雄のストーリーが続くのは当然のことでしょう。
英雄集団・日本の目覚めの武勇談を「明治・大正・昭和・平成・令和」の5つの脈絡でみてみましょう。
人種の格差が蔓延する人間社会に対して明るい統治をしようとした「明治」。人間共同体社会の大きな枠組みを正しくさせる体制を立てようとした「大正」。そしてその共同体のモデルになって平和を呼んだ「昭和」。さらに「二度と戦争はしない」という平和の意志を完成させた「平成」。その平成を受けて、今「1」(=今ここひとつの心)の絶対尊厳で生き、真理が統治する「令和」へと物語を続け、Beautiful Harmony、尊厳祭りを具現化する令和時代が今、到来したのです。これは明治維新の完成でもあります。
今回の令和シリーズ➉では、今「1」(=今ここひとつの心)の「1」を、一番速いスピード、ウルトラ電光石火なスピードで解析してみます。
時間があるスピードは、脳による「錯覚スピード」です。その脳のスピードの材料は、エネルギーの「重畳スピード」であり、エネルギーの重畳スピードを生み出すのは、世界の根源、宇宙の根源である源泉的動きのウルトラスピード「1」であり、「心スピード」です。
数学・物理学の世界では、多様な新素材のS(主語)とV(述語)があふれています。
例えば、精神の変化運動のSとV、生命活動のSとV、物質の変化移動のSとV、光や波動のSとV、エネルギー振動のSとVなどがあり、これらの変化・運動・移動の現象世界を、数式・運動方程式で記述、表現しているのです。
この表現の共通点は、全てS(主語:固定したアイデンティティ)、V(述語:変化・運動・移動状態)で成り立っているということです。
これに対して、源泉的な動きは、SとVがひとつに統一され、SとVが分離不可能、分別不可能な状態です。これをnTechでは「心スピード」と呼称しています。
源泉的な動き「心スピード」は、SとVの分離がなく、模様や形・大きさ・長さ・速さが一切ない世界。ですから、自分のS(アイデンティティ)が認識できません。すなわち、諸行無常・諸法無我の世界です。
そこで、「心スピード」の自らの決断によって、自発的に動きを制限し(自発的対称性崩壊)、ホログラム・錯覚世界(大きさ・長さ・速さ)を演出します。つまり、エネルギースピード、光スピード、物質の変化・運動・移動スピードを演出し、アルゴリズムとアルゴリズムの結果物を成立させるのです。
このことから、理解方式の大反転が起こります。これまでは、「存在があって、その存在が動く」という理解方式でした。すべての根源は動きなので、「動きが存在を規定・演出する」という、まったく新しい理解方式に変わるのです。
数字では、SとVがある世界は「実数」、SとVが分離不可能な真実世界、「心スピード」は「虚数(複素数)i を生み出す復元数J、0=∞=1の世界」とみることができます。
SがVであり、VがSである。この究極のスピードが令和感覚「1」です。これ以上速いスピード概念はあり得ません。
このスピードをマスターし、最先端スピードのイメージを持つことは、スピード戦争時代の21世紀を生き抜くキーワードになります。個人も集団も意思決定スピードが求められ、軍事戦争でも0.00001秒の情報処理システムの演算スピードと伝送スピードの差が勝敗を決める鍵になります。
このことは、アメリカのHuawei に対する制裁措置にも見て取れます。アメリカの軍事強国のポジションが危なくなり、警察国家としての機能を全うできなくなるため、共産主義国家の5G開発に対して、静観することができないのだと私はみています。
令和状態、令和感覚のスピードは、日本が情報処理スピード競争に勝利することに貢献できると確信しています。
大きさゼロ、速さゼロの今ここ「1」から、大きさと速さを演出するアルゴリズムが生まれ、このアルゴリズムを通過した結果物としての現実を観察することを「完全観察」と呼んでいます。つまり、この心のスピード「1」と、エネルギースピード(量子場のアルゴリズム)と、脳の錯覚スピードである現実、この3つの関係が認識できることです。
nTechでは、「今ここ、目で見ちゃダメ」と言っています。体の目でみれば、脳のスピードから自由になれません。今ここ、ウルトラスピード「1」の心スピードで、点・線・面・立体・チューブが演出される「エネルギーの物質化プロセス」を観察することを強調しています。
実数(物質、エネルギー)が虚数(複素数)i (機械化された心、観点)になり、虚数(複素数)i が真実・復元数J(0=∞=1の世界)になる。
物質文明から心文明に大反転をおこすことができる英雄集団・日本の物語の完成を楽しみにしています。nTechが英雄集団の物語を完成させる道具になれれば幸いです。
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