こんにちは。Noh Jesuオフィシャルブログ編集部です。
2016年8月以降、「一億総活躍社会」を実現するため、非正規雇用労働者の処遇改善や長時間労働の是正など、労働制度の抜本的な改革を行う「働き方改革」という言葉が多く飛び交うようになりました。(参考:一億総活躍社会の実現 「働き方改革」の実現に向けて|厚生労働省)
開始から2年が経ち、その経過や成果を読者のみなさんはどう実感しておられるでしょうか?
立場や環境に応じて多様な声があると思います。
そこで本日は、やる気や生産性を高める働き方改革を主導する「ディグニティ ティール組織(以下、Dignity Teal組織)」という、持続的に進化する新しい組織の提案と創り方について触れていきます。
新たな日本の希望、方向性を感じていただけたら幸いです!
本日のお題として「やる気や生産性を高める」とお伝えしました。
早速ですが、今の仕事や生き方について逆にお聞きしてよろしいですか?
同様に、今ある組織は、皆がやる気に溢れ生産性が高い状態だと感じますか?
さらに言うと、今の日本は皆やる気が溢れ、生産性が高いと感じていますか?
Nohさんはなぜ今の時代に働き方改革が推進されていると思いますか?
しかし、IT技術の進展によりグローバリズムな経済戦争を要求され、さらに人間代行者であるIQ10,000にも及んでいくAI(人工知能)の誕生、そして、情報知識の大洪水・大氾濫により、人の考えや感情、人と人との関係や絆が脆くも破壊され、鬱や自殺、争いや殺人、さらには核戦争による人類滅亡、文化文明の危機に直面しているのが現代の状況です。
そのような状況の中でやる気や生産性を高めることは、実は非常に重要な課題なのです。
それと同時に人間の存在意義にも直結する深刻な問題でもあります。
では、やる気や生産性を高めるために必要なものとは何でしょうか?
『生産性を高める一番重要な要素とは、
「心理的安全性」、そして次に「信頼性」であった。』
【参考】What Google Learned From Its Quest to Build the Perfect Team – The New York Times 編集部
・自分自身の考えや感情の統制
・人との関係の結び方
が時代環境、時代背景的に困難になってきており、実は生産性に影響を与えているという研究結果があります。
といったわけで、グーグル社など多くの企業がマインドフルネスや瞑想などの感覚的治癒を研修などに取り入れるようになっています。
仕事でプロジェクトを進行する際に、自分の考えや感情がコントロールできなかったり、仲間とうまくいかない状況では生産性を高めるのは難しいですよね。
ましてや時代環境、時代背景的に困難になってきているのであれば、もはや一個人の問題ではないですし…、だから組織で取り組む必要があるわけですね。
書籍『ティール組織』では、これからの理想的な組織の条件として、
(1)持続的に進化する目的
(2)セルフマネジメント(自主経営)
(3)全体性(ホールネス)の発揮
ができる組織を“ティール組織”と表現し、次世代型組織として希望を持っています。
これらは、(1)組織の存在目的が時代や社会に応じて進化し、(2)自分の考えや感情を自己経営し、(3)会社やプロジェクトに対し主体的にアプローチでき、なおかつ公私の切り分けなどなく自分自身の全体性や、立場を超えた全体性を発揮できる個人の連帯を指します。
実際にこのような組織が具現化できれば本当に理想的であり、それこそ「心理的安全」や「信頼性」も結果的に増幅していきます。
しかし、実情としてはなかなか取り入れることが困難なものとして、「理想的ではあるが現実的でない」と感じる現場の声も多いようです。
「達成型組織」のトップダウンによる意思決定では、多くの人の考えやアイディアが通らず結果的に無視され、半ば機械的に執行するのみにとどまり、働き甲斐や喜びなどを感じにくく、精神的な痛みを伴います。
一方で、「多元型組織」のボトムアップによる意思決定では、意思決定までのスピードが遅く、また本当の意味で全ての人が納得する決定を下すことがほとんど難しい側面があり、これだけ激化した企業競争時代ではなかなか取り入れられにくい組織体系でもあります。
2018年今年NHKでも来日報道され、話題になったドイツの哲学者であるマルクス・ガブリエル氏の著書『なぜ世界は存在しないのか』(原題:Warum es die Welt nicht gibt)です。その中で、
「人間は誰もが世界全体を見た人などいない、
人間は誰もが部分観である。だから世界は存在しない」
と彼は表現しているのです。
特集番組を見ましたが、かなり衝撃的な内容でした。
この彼の表現が、やる気と生産性のある組織作りの課題とつながってくるのですね!
それこそがnTech(認識技術)であり、わたくしが日本の若者と23年前から研究開発してきた教育技術でもあります。
もう少し具体的にお聞かせくださいますか?
しかし、部分観と経験知識による人間力の形成では、どうしても“暗記知識”と“上書き知識”の生産にとどまります 。
さらには無意識領域を統制することができないため、自分自身を運営・経営することができず、考え一つ、感情一つを統制できるどころか逆にそれに対して右往左往したり、アップダウンを繰り返してしまいます。
人とのコミュニケーションについてはいかがでしょうか?
ですから結果的に「コミュニケーションはズレるもの」となり、誤解や我慢・妥協が積み重なり、その結果、意識にも無意識にも不信感や裏切りの蓄積されてしまうのです。
しかし、その財力による統制も限界にきて、多くの人が働くことそのものを放棄する心が蔓延しているのが実情なのです。
このような脳の機能に固定された、人間力・人間関係力・組織力でやる気も生産力も高めることは不可能な時代に突入しています。
Nohさんはこの危機的状況に対して、どんな解決策をお考えでしょうか?
に向けて尽力しています。
(参考:精神セルでつくられる美しい組織=GI(Group Intelligence)とは)
資本主義の中で、合理性によって発展したドイツ、利益中心で発展したアメリカ、人間関係によって発展した日本でしたが、個人主義の荒波には逆らえず、和を尊び、関係を大事にする日本の精神も、経済戦争の前では対峙する ことができなくなっています。
全体性・尊厳性の発揮は、何よりも深い心理的安全の源泉そのものであり、その全体性の発揮による連帯は信頼がどこまでも蓄積連鎖し、持続的な進化をもたらすのです。
それは部分観の表(おもて)に執着しない、表無し=おもてなし(全体性の発揮)そのものの心です。
その日本の精神や心と直結する人づくりの教育技術を、「nTech」として完成させました。
一人だけの主観的な感覚にとどまらず、あらゆるジャンルの知識体系と疎通交流し融合されて、誰もが論理・イメージで認識再現ができるように体系化しています。
今までは組織・集団を強調すれば、一人ひとりの個性、人間の尊厳性を破壊するものでした。
人類は誕生以来約500万年もの間、闘いと戦争によって、人間性や尊厳性の破壊を繰り返してきました。
Dignity Teal組織はその人類歴史に終止符を打ち、全体性・尊厳性の源泉からはじまった希望・歓喜・感動あふれる生き方を可能にします。
仕事中毒の人間、部分観の人間の限界を突破することは人類の願い、日本の願いそのものです。
これからの資本主義の未来像を表現するとすればどのようなものになりますか?
そのためには全体性・尊厳性を認識する人間そののもの変化を必要とします。
これは人間の深いところに隠されているニーズの開発開拓につながり、巨大な経済大陸を形成します。
お金の稼ぎ方 | お金の使い方 | |
今までの 資本主義経済 |
1.雇われ 2.自営 3.ビジネスオーナー 4.投資 |
1.浪費 2.ストレス発散 3.消費 4.投資 |
これからの 資本主義経済 |
5.尊厳認識 | 5.尊厳認識 |
これからの時代は5.尊厳認識 まで取り入れた人間の全体性・尊厳性・主体性・自発性がどんどん活性化できる経済循環を起こすようになります。
実物経済と金融経済と認識経済が三位一体になった、経済循環が新しい資本主義経済のエンジンになります。
nTechではこれを尊厳資本主義と呼んでいます。
次回は、
を語ってみたいと思います。
本日もお読みいただき誠にありがとうございました。
(インタビュー・編集:長野広樹、鈴木久美子)
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