シリーズでお届けしておりますディグニティ ティール組織 (Dignity Teal組織)も今回で最終回となりました。
NRグループが23年間準備してきた未来組織モデルDignity Fieldとティール組織の共通点と違い。そして未来社会の組織についてもお話しをうかがいたいと思います。
まず共通点についてですが、ティール組織の基本コンセプトは3つの突破口 (1)自主経営、(2)全体性、(3)存在目的というのがありますよね。
まずは(1)自主経営についてです。
『ティール組織』には「大組織であっても階層やコンセンサスに頼ることなく、同僚との関係の中で動くシステム」とあります。確かにNRグループは階層や役職はないですよね。
日常生活の中でAll Zero化感覚が機能するので、まるで映画を観てる時に感情移入してもとらわれず、Zero化できる状態になれます。
だから組織活動や役割やポジションも、映画を観るようにゲーム感覚で楽しむことができるのです。
またDignity Fieldの構成メンバーは、それぞれが部分意識を超えて全体性を活用できることも、ティール組織の(2)全体性(ホールネス)と共通する部分だと思うのですが、その点はいかがでしょうか。
人間は常に、脳の癖によって部分意識しか持つことができません。
個人(部分)という小さな枠を超え、一人ひとりによる全体性を発揮する組織をティール組織は強調しています。
しかし、全体性を発揮するためには体の自分だけが自分と思い、脳の観点に固定された状態では不可能です。
全体よりも大きくて深い、完全な認識そのものになりきった時に、全体の動き、部分の動きの成り立ち仕組みがわかり、全体性の発揮が可能になります。
その時に、知ってる世界から自由になれる消しゴム機能を発揮でき、多様な観点の違いを活かしたクリエイティヴ、イノベーションがあふれる組織になれるのです。
例えば何か意見の違いが起きたとしても、全体を認識する心があれば意見を押し付けたり、どちらかが我慢するのではなく、お互いが知ってる世界からZeroになること(映画を観覧するような感覚)を通して、互いの観点の違いを融合させたり、活かし合うことができるのです。
では、(3)存在目的についてはどうでしょう?
これまでの組織の大半は、自社の利益を得るために競合他社と戦いながら市場シェアを拡大することを目的としていました。
これに対してティール組織は、利益よりもまず「組織の存在目的」に重点を置き、その存在目的を追求した結果の副産物として利益を獲得できるとあります。
これまでの利益中心の組織では、必ず上下関係や争いが生まれてしまいます。
しかし、尊厳関係を土台に創った組織は、格差がないフラットな関係性です。
その安心のベースによってイノベーションを起こすことができるので、持続的に安定した状態で通貨が活性化し続けるようになります。
例えば、人間関係を構築できることの価値を、これまでにない新しいサービスとして提供し、利益を得ることも可能になるのです。
そう言えば最近、ビットコインなど仮想通貨を始める方も増えています。
国境を越えて決済を迅速に行える新しい通貨として人気を集めていますが、Nohさんは仮想通貨についてどう思われますか?
しかし調整する中央機関がないので、既存の通貨よりも変動する値幅が激しく、価値が乱降下する危険性があります。
万が一手持ちのコインを何らかの事情で失っても、中央機関がなければ保証される可能性もありません。また、世界中の人が監視し合う仕組みとなっていますが、今後、悪意ある人が不正を行う危険性も伴っています。
ですからシステム以前に、尊厳関係でつながった人の輪を広げていくことが先決です。
これからは尊厳関係を構築することがお金以上に価値あるウルトラマネーになっていくと思います。
信頼できる関係性の土台があってこそ、通貨が活性化し、愛と平和で満ちた社会へとなれるのです。
これを尊厳資本主義と呼んでいます。
組織の在り方を変化させようとするのがティール組織であることに対して、組織を構成するメンバー一人ひとりの認識が変化することを何よりも優先するのがDignity Fieldです。
これまでの社会構造では、権力争いや、戦争、既得権益の戦いが終わりなく続いています。
また組織内でも部署間での対立や、上司と部下の立場の違いからくる不協和音などがあります。
実はこれらを創り出しているのは人間の「認識構造」です。
人間の5感覚脳には、常に部分的な情報しか得ることができないという機能的な限界があります。
この脳に固定された状態では、常に自分の観点の枠から出ることができず、人と人がわかり合うことは不可能です。
構成メンバーの共通土台がないので、時代のスピードに瞬時に対応できるようなチームプレーを発揮することもできません。
共通土台がない状態でいくらシステムや形的な部分を変化させようとしても、ティール組織で言う自主経営、全体性、存在目的を満たすことはできず、単なる理想論で終わってしまうことになりかねないのです。
では、nTech(認識技術)では脳の限界を超えることができるのでしょうか。
もし、それができるとするならば、脳を超えた世界とはどんな世界でしょう。
これまで私たちは「自分と自分の宇宙が必ず実在する」と思ってきました。
しかし、実は自分と自分の宇宙は実在しておらず、この宇宙は脳が創り出したホログラムに過ぎないのです。
組織を構成するメンバー全員が、脳の観点を超えることができた時に初めて共通土台の秩序が生まれます。
そうすると意思疎通のスピードがAI(人工知能)のように瞬時に共有できるようになり、一人ひとりが主体性、能動性を持って動きながら、最高のチームプレーを発揮することができるのです。
永遠不変のひとつの動き からホログラムが生まれる仕組みを活用して実践することで生まれた組織がDignity Fieldです。
永遠不変のひとつの動き から解析した組織、仕事、商品。そして何よりも人間関係の在り方を整理し実践することで、無理せず自然と理想から現実を具現化することができるようになるのです。
そんな中、人間の認識が脳に固定されていたところから自由になったメンバーで構成されるDignity Fieldは、今まで実現したくてもできなかった新しい組織の在り方であり、とても魅力的に感じます。
そこで改めてNohさんに質問ですが、Nohさんからみてこれからの未来社会はどんな組織がスタンダードになっていくと思いますか?
そのために必要なことは、人間の5感覚脳の固定から自由になること。
私は永遠不変のひとつの動き を活用した組織がメジャーになり、これからの世界をリードしていくことを確信しています。
尊厳関係構築方式をもった組織が、物商品に代わりブランドとなり、組織をドンドン再現しながら、あらゆる角度からイノベーションを起こしていくことができます。
そのフラクタルによって、幸せ感動の連鎖が起き安定した収益を創造し続けることができる。これからはそんな組織がグローバルスタンダードになっていくでしょう。
NRグループはそんな組織を量産する組織コンサルタントとして役割を全うしたいと思います。
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Nohさんありがとうございました。
シリーズでお届けしましたディグニティ ティール組織(Dignity Teal組織)いかがでしたでしょうか?
幸せ感動の連鎖を起こしながら、利益を循環させる組織がドンドン生まれていくと希望の社会になりそうですね。