こんにちは。編集部の西勝です。いつもお読みいただきありがとうございます。
突然の質問ですが、あなたはお金に振り回された経験はありませんか?
結婚・出産・子どものケガ・親の介護など、どんな出来事も必ずお金がかかります。
その理由は、私たちの生活が資本主義という見えない土台の上に成り立っているからです。
するとつい「お金なんてなかったらいいのに…」と思ったり、逆に「お金はいいものだ!」と思い込もうとしたりしてしまうこともあります。
これではお金に縛られていて、お金から自由とはいえませんね。
人生がお金に振り回されてしまうそんな時代、認識技術創始者のNohさんは「資本主義を完成させるシステムと道具」を提案しています。
どういうことか?気になりますよね。
そもそも資本主義の完成とは何なのか?どうして未完成なのか?どんな条件があれば完成といえるのか?Nohさんにたっぷりうかがってまいります。
そもそも、資本主義の完成とは何なのか?
- 西勝
- Nohさん、今日もよろしくお願いします。
まずはNohさんが観る“資本主義の完成とは何か”を聞かせていただけますか?
- Noh
- よろしくお願いします。
シンプルに言えば、人間の理想的な現実を完成させる道具が資本主義ですね。
ですから、資本主義の完成=人間理想の完成といえます。
- 西勝
- 人間理想の完成ですか。すごく深いですね。
- Noh
- 人間はたくさんの夢やビジョンや目標を持って、あらゆる意思決定をしています。
それを具現化する道具・実践行動の道具としてお金を使っていますね。
- 西勝
- 確かに、もっと便利に移動したいという理想から新幹線や車もできているし、遠くの人と繋がりたいという理想から携帯電話もできていますもんね。
- Noh
- ええ。お金を道具に使って、無限の理想を現実化できます。
例えば、お金を海のイメージだとしてみれば、人間の夢は船。その船が海の上に浮かんでいる状態です。
人間理想の完成に向かえない事例:お金の力に依存するケース1
- 西勝
- シンプルな整理、ありがとうございます。
でもNohさん、人間はたくさんの夢やビジョンや目標を持ちますが、時流を読み違えたり、欲にまみれたりして、自分の夢という船が沈没することもありますよね。
それは海である資本主義の仕組み上、仕方のないことなんでしょうか?
- Noh
- 西勝さんのように、お金のイメージが冷たいと感じている人はかなり多いですね。
- 西勝
- そうです。私の周りにも多いと思います。
- Noh
- お金がないと不安だとか、お金を失うことが恐怖だとか、お金が欲しいけど自分は持っていないから、お金持ちの人についていこうとか。
「自分を幸せ成功に導いてくれるための道具だったんだ!」という、愛情ある温かなイメージよりは、「もうお金なんてなくなってしまえばいいのに」という、冷たいイメージを持っている人が多いですね。
- 西勝
- そうか。どうやら自分は、「お金は冷たいものだ」と思い込んでいたみたいです。
- Noh
- それです。まさに資本主義の仕組みの中に生きている人たちが、お金の力に依存してしまい、人間理想の完成に向かえていないのが現状なのです。
- 西勝
- そうなんですか(涙)もうちょっと詳しく教えてください。
人間理想の完成に向かえない事例:お金の力に依存するケース2
- Noh
- 資本主義の素晴らしさのイメージを、人間一人ひとりが活用応用できていないんですね。
つまり「お金から自由」になることがどういうことなのかが分からないから、人間理想の完成に向かえないのです。
- 西勝
- 「お金から自由になる」というのは、いわゆる経済的自由、不労所得を得るなどの行為によって、日々の生活に困る心配がなくなるという事でしょうか?
- Noh
- そうではありません。ここは私が質問をしましょう。
先ほど西勝さんは、お金が怖いとか、自分とお金との縁はあんまりよくないとか、そんなイメージがあると仰っていましたね。
- 西勝
- はい。
もっと正直に言うと「お金は良いものだ」とか「私はお金に縁を持っている」と思い込んでいる人も、結局のところお金のことを気にしているから、そう思い込もうとしているだけだと思うんですけど。
- Noh
- では、そんな西勝さんが不労所得を得て生活に困らなくなったとして、このイメージは消えそうですか?
- 西勝
- 実際にその状態になってみないと分からないですが、完璧に消えるということはなさそうです。
不労所得を得られるシステム自体が崩壊したら、私もお金がなくなる恐れがありますから、「もっとお金を増やさないと」と、焦りそうな気もしますね。
- Noh
- では、その状態はお金から自由と言えるでしょうか?
- 西勝
- あぁ、確かにどこまでも不自由に感じます。
- Noh
- そうです。これもまたお金の力に依存している状態です。
お金にまったく縛られることなく、人間の夢と理想を完成していく素晴らしい道具としてお金を使い、お金の心配をすることなく生きる。
そんな自分にはなっていませんね。
人間の理想とは何なのか?
- 西勝
- ここまでを通して、一旦まとめてもらえますか?
- Noh
- 「資本主義の完成=人間理想の完成」です。 しかし、現代は人間理想の完成に向かうことができていない状態だということを、ケースを交えてお話してきましたね。
- 西勝
- ありがとうございます。
では、人間の理想とは何なのでしょうか?
- Noh
- 最も理想的な状態は、個人と集団が絶対尊厳・絶対自由・絶対愛・絶対平等・絶対幸福になることです。
それにより、相互作用が無限大活発に起きますね。
- 西勝
- 先ほどの例で言うと、不労所得を得るシステムでお金が入ってくる、そのイメージが前提にあることで絶対自由ではないということでしょうか?
- Noh
- そういうことになりますね。
- 西勝
- しかし、誰もがこのような前提を持っていませんか?
- Noh
- それがまさに観点の問題なのです。
人間はVRのメガネをつけた状態でゲームの中・宇宙の中・エネルギーの中にいる状態ですから、相互作用が無限に活発化しません。
つまり、機能的に相互作用の限界があるのです。
ですから、尊厳関係・自由関係・愛関係・平等関係・幸福関係がある状態で、相互作用が無限大活発に起きることが大事なんです。
- 西勝
- 確かに、観点を持った状態では機能的な限界がありますよね。
観点の問題の詳しい内容については、こちらの記事をご覧ください。
どうしたら、資本主義が完成するの?
- 西勝
- では、この観点の問題をどうしたら解決することができ、人間理想の完成・資本主義の完成ができるのでしょうか?
- Noh
- それが、ゲームの外・観点の外・宇宙の外・スクリーンの外・エネルギーの外に出ることなのです。
VRのメガネを外し、All Zero(オールゼロ)感覚を得て無限の可能性そのものになった時に、無限大活発な相互作用が可能になります。
- 西勝
- All Zero(オールゼロ)感覚については、Industry5.0セミナーで詳しく説明をしています。
相互作用の事をもう少し詳しく教えてもらえますか?
- Noh
- 現代はお金を印刷することで商品とサービスの相互作用を起こしていますが、すでに通貨蒸発が起きてしまっています。
日経新聞の記事にもありますが、2006年からたった10年で市場に出回るお金が76%も増えています。
しかし人間の喜び・感動は増えていないのではないでしょうか。
- 西勝
- 確かに10年前より76%も喜び・感動が増えたか?といえば、ほとんどの人はNoと答えそうです。
相互作用を起こす道具が増えたのに、需要は増えていない状態ですから、持続不可能な需要と供給になっているのですね。
- Noh
- はい。印刷したお金が投資などの金融商品に吸収されるので、結果的に貧富の格差が広がる一方です。
本来ならば、お金を印刷すればマーケットで活発に循環させるのが景気の活性化になるのですが、マーケットに出回るお金が少ない現状があります。
ですから資本主義の完成のキーワードは、相互作用が無限に活発化できる、愛とアイディアとセンスがあふれていくことが、とても大切なのです。
- 西勝
- その状態は、どのように実現することができるのでしょうか?
- Noh
- それが完全集団の創建です。
All Zero感覚を得て、体人間や体人間の意識が無限大爆発し、心人間、すなわち無限の可能性そのものとなり、相互作用の意志が無限大爆発の状態になります。
そうして、これはニーズの大爆発、マーケットの大爆発が起きていくのと同時に、人間理想の完成・資本主義の完成となっていきます。
人間が資本主義に支配されるのではなく、資本主義を支配する状態になります。
- 西勝
- なるほど。体人間ではなく、心人間の無限の可能性からスタートする相互作用ですから、終わりなく成長し続けるシステムが完成するのですね。
- Noh
- はい。まとめると図のようになりますね。
All Zero化した人間から、相互作用の無限作用状態が生まれ、完全集団の創建ができた上部構造から、通貨発行・需要・供給・雇用・福祉(分配)の5つの要素が活発に相互作用して、パイが大きくなっていくのが資本主義の完成です。
資本主義の完成は、どこからどのように生まれるの?
- 西勝
- ありがとうございます。All Zero化から生まれる資本主義の完成は本当に人類の希望だと感じます。
では、それはどこからどのように生まれると観ているのでしょうか?
- Noh
- 資本主義の完成は、All Zero化をベースとしたチームプレイを心から楽しみながら完全集団を創建することと、個人の存在目的・意味とがつながりやすい文化文明から誕生すると思います。
- 西勝
- その文化文明とは、どこなのでしょうか?
- Noh
- 日本だと思います。
過去に自分の命よりも大切にしていた刀を置き、西洋の文化文明を取り入れ、さらには戦争後、勝者であるアメリカから学んだという歴史を持っていますから。
All Zero化を言い換えれば、おもてなしの心、死ぬこととみつけたり、でもあります。
- 西勝
- 過去のすべてを切って新しいものを受け入れた歴史は、世界中を見ても唯一、日本しかないですよね。
- Noh
- はい。さらには、江戸時代の5人組という伝統を持ち、明治維新を短期間で大成功させた日本の立派な文化文明から、資本主義の完成が生まれると思います。
- 西勝
- このようにみると、すごく日本と親和性がありますね。
- Noh
- もう少し詳しく話すと、日本は明治維新の大成功と大失敗をきっかけとして、強烈な自己否定に支配されてきた経験を持つ、世界唯一の集団です。
これほど短い期間に、自分の集団に対して無限のプライド、誇り、勇気を完璧に否定し、地獄のどん底だと決めつけた集団は、世界を見ても他にありません。
だからこそ、世界を驚かせるくらいのモチベーションのマグマが準備できているということです。
- 西勝
- 日本のポテンシャルからみたら、こんなもんじゃないですよね。
より詳しくご覧になりたい方は、こちらの動画をオススメします
- Noh
- そうです。
AI(人工知能)・核・少子高齢化という文明の危機があり、全世界の方向性が失われ、どこへ向かえばいいのか分からなくなっています。
そこで2020年に完全集団が完成した状態で東京オリンピックが開催され、おもてなしの心で全世界の人たち・マスコミの人たちを感動させる事ができたらどうでしょうか。
- 西勝
- なんだか、今までとは次元の違うオリンピックになりそうですね。
- Noh
- 東京オリンピックは、全世界を教育革命、そして教育の大ブームを一気に巻き起こす大きなチャンスです。
全世界は実践モデルができている日本の模倣を通して、人間理想の完成、資本主義の完成、資本主義の卒業へと向かいます。ポストヒューマン時代、心の人間時代・真理そのものの時代という素晴らしい価値を、日本は全世界に伝達できると思います。
お金から自由、観点から自由、人間関係から自由になったメタプラットフォームの完成モデル・日本を見て、全世界は感動・歓喜・尊敬をすると思います。
2020年の東京オリンピックは、価値国家日本を世界に知らせるきっかけとして、歴史的な大イベントになる確信がありますね。
- 西勝
- なるほど、2020年の価値国家日本を世界に知らしめるために、準備していかなければですね。 ありがとうございました!
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いかがでしたか。
そもそも資本主義の完成とは?資本主義はなぜ未完成なのか?どの条件をクリアすれば完成となるのか?という内容を共有した上で、資本主義の完成が生まれる日本の可能性をご紹介しました。
ぜひ、その条件であるAll Zero化と完全集団の広大な可能性に触れていただければ幸いです。
Nohさんに直接会える超未来塾もありますので、より詳しく聞きたい方はご活用ください。
<参考リンク>
▶「超未来塾 ~AI(人工知能)を超える人間力とは~」開催のお知らせ
▶Industry5.0セミナー