こんにちは。編集部の西勝です。私、結婚1年目、先輩夫婦の皆様から「今のうちに楽しんでおきなさい。夫婦生活は、我慢の連続なのよ。」といった、少々パンチのあるお言葉を頂きます。
1990年代後半から「熟年離婚」という言葉が出てきましたが、事実この日本でも、3組に1組が離婚しています。
これは30人学級で10人の子供がシングルマザーかシングルファーザーという状態です。うちも、そのようになってしまうのか!背筋に寒気が走りながら、これは聞かずにはいられない!と感じ、Nohさんに夫婦の本質についてうかがいました。
人間関係、四苦八苦。
- 西勝
- Nohさん、本音を言い合えない夫婦に対して、nTechはどのように解析し、解決していくのか教えてください。
- Noh
- はい、では仏教の四苦八苦を例に話を進めてみましょうか。西勝さん、四苦八苦ってご存知ですか?
- 西勝
- 内容は知っています。簡単にまとめましたが、下の図の事ですよね。
- Noh
- そうですね。まず四苦ですが、生老病死自体が全部苦しみだという事ですよね。今日は八苦の方で整理していきましょう。
- 西勝
- お願いします。
- Noh
- まず、愛する人といつかは離れなければならない、苦しみ、愛別離苦(あいべつりく)。会いたくないけれど、会わないといけない苦しみ、怨憎会苦(おんぞうえく)。
- 西勝
- 愛別離苦も、もちろん苦しいですが、この怨憎会苦。喧嘩して相手が憎いくらいになっているのに、家に帰らないといけない時とか、苦しいです。
- Noh
- 夫婦関係だけでなく、会社の上司や部下との関係でもありますよね。さらに、会って満足できるかと言えば、満足できない。
例えば、相手が裏切ったり浮気をしてしまって、自分がコントロール出来ない苦しみ、五蘊盛苦(ごうんじょうく)。お金、地位や名誉を求めても手に入らない苦しみ、求不得苦(ぐふとくく)があります。
人生が苦しい、人間性能1.0バージョンから、人生がワクワクの人間性能3.0バージョンへ。
- 西勝
- 個人の4つの苦しみ(四苦)と、人間関係の4つの苦しみ(八苦)があり、夫婦関係・人間関係をはじめ、人生は苦しいということがよく分かりました。しかし、この苦しい原因は一体何なのでしょうか?
- Noh
- 正にこの人生四苦八苦の状態が、人間性能1.0バージョンの状態ですね。
その原因は、5感覚・生命知能・科学技術に依存した生き方の世界・スクリーンの中・5感覚脳の観点の中にいる事です。
→人間性能についての詳細はこちら
- 西勝
- 確かに、人間は5感覚から観察・観測して、情報を引っ張り、脳で編集していますね。逆に言えば、そこでしか編集ができません。その知能が生命知能であり、5感覚脳からの観察・観測情報の結集が、科学技術といった印象があります。
- Noh
- こちらの記事にも書かれていますが、たとえ客観的と言っても、5 感覚脳から観察している時点で主観的な独断だという話をしましたね。
- 西勝
- なるほど。この5感覚脳の中に閉じ込められた、映画のスクリーンの中にいる。つまり生命知能・科学技術に依存した生き方だと。それが人間性能1.0バージョンだということですね。
- Noh
- はい。ですから、その苦しみから解放されるためには、スクリーンの外に出ることなんです。それがつまり、ゼロ感覚を通して変わっていくこと。認識技術であり、精神知能であり、人間性能2.0バージョンと言っています。
その上でGame感覚となって、関係構築技術、尊厳知能を持った時に、全ての観点や関係性を楽しむことができる。これが人間性能3.0バージョンです。
そのように、人間性能1.0から3.0バージョンにライフスタイルが上昇していくことが、夫婦関係においても重要なんです。
- 西勝
- スクリーンの外、人間性能2.0バージョンとなれば、スクリーンの中にいることが苦しいという事がわかりますが、ずっと中にいれば、それが当たり前になり、苦しんでいることすらも分からない状態だという事でもありますよね。
人間のエンジンを知る事で、固定した関係性が観える。
- Noh
- そうですね。スクリーンには、スクリーンの作動エンジンがあります。先ほどのスクリーンの中、人間性能1.0バージョン、5感覚脳の観点で見た時のエンジンで言うと、0~12歳で形成される感情のキャッチフレーズがあるんですよ。
- 西勝
- スクリーンのエンジン……確かに、車も作動エンジンがないと動かないですもんね。スクリーンにも、スクリーンの中にいる人間にも、作動エンジンがあるということですか。
- Noh
- そうなんです。これがどこから始まるかと言えば、大体、親ですね。
- 西勝
- 一例となりますが、自分もセッションをしながら、クライアントの家族関係を聞きます。
表面的には仲が良さそうな夫婦でも、無意識にお互いを馬鹿にするようなコミュニケーションがあり、子供にエゴの愛情ばかりを向ける話を聞きます。その場合は、どんなエンジンなのでしょう?
- Noh
- そうすると、その子供が大人になった時に、「もっと自分を褒めて!」という感情のキャッチフレーズ・エンジンをベースにして、考え・言葉・行動・人間関係が作られているかと思います。これは、スキンシップが足りないからこそ出てくるケースですね。
- 西勝
- なるほど。セッションをしながら、先ほどの「もっと褒めて!」という感情のエンジンの人が多いと感じるのですが、これは日本人だけなのでしょうか?また、韓国という海外から日本に来て、もう長いNohさんですが、日本ならではの夫婦関係や家族関係に、何か特徴があるんでしょうか?
- Noh
- いいところに気が付きましたね。正に、日本には日本の、他国には他国の集団エンジンもあるんです。日本で例えるなら、それは……
- 西勝
- あ、Nohさん。ここからの説明、長くなりそうな予感が……。読者の皆さんも読み込むのに時間がかかるかと思いますので、一旦ここまでにしませんか?
- Noh
- そうですね。前半は一旦、ここまでとしましょう。
- 西勝
- 少々、ぶつ切り感も否めませんが(汗)次回も楽しみにしております!
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いかがでしたか?スクリーンの中にいることが、夫婦関係の不和・人生四苦八苦の原因であり、その裏には、スクリーンの作動エンジン・感情のキャッチフレーズをベースに、考え・感情・言葉・行動・人間関係がつくられている事がご理解いただけたと思います。
そしてさらに、集団エンジンを知ることは、夫婦関係においても大変重要になってきます。それはどういうことか?次回でお伝えしますので、お楽しみに。
参考URL:
▶毎日が面白くなる「nTech」入門編 ~ここを押さえれば全てがうまく行く、ここを押さえなければ全てがうまくいかない~
▶人間性能1.0バージョンから3.0バージョンまでの整理について
YouTube動画人工知能を越す人間性能の進化