こんにちは。編集部の西勝です。前編では、本音を言い合えない仮面夫婦に、nTechがどう解決していくのか?という質問から、仏教を用いて、そもそも人生が四苦八苦であること、そして四苦八苦の原因と解決策の全体像を、人間性能1.0バージョン〜3.0バージョンという表現を用い、お伝えしました。
続いて、後編です。人間性能1.0バージョンから、人間性能2.0バージョンにライフスタイルが上昇していくには、スクリーンの外に出ることです。その、スクリーンに隠されている「エンジン」をベースに、具体的な例を出していきながら、解決策に向かっていきますね。では、Nohさんとのトークを進めてまいります。
集団のエンジン〜日本の夫婦・家族の特徴を例に〜
- 西勝
- 前編を振り返ると、スクリーンには、スクリーンの作動エンジンがあり、人間性能1.0バージョン、5感覚脳の観点で見た時のエンジンで言うと、0-10歳で生まれる感情のキャッチフレーズがあり、更に集団のエンジンが、あるということでした。日本の集団エンジンをNohさんはどのように解析しているのでしょうか?
- Noh
- 日本は、以前あった家族関係の強い絆が、敗戦によって破壊されてしまった国だと観ています。戦争に負けて、戻った親をみる子供の目は冷たいですし、TVを観ながら、アメリカがどれくらい美しく素晴らしい国なのに、アメリカを敵にしながら戦った父親や、それを正当化した母親に対して、かなり両親を馬鹿にする子供の目が、あったのではないでしょうか。
だから、親に対する不信、組織に対する不信が募り、大前提が不信から出発するようになってしまった。二度と私は騙されないぞ!といった状態で、大きくなった子供が、結婚していきます。
だから、基本的に人間不信、国全体に対して不信ができてしまっていると観えます。
- 西勝
- なるほど。絆が破壊され、冷たくなってしまった家族。その背景として、敗戦とTVの影響は、とてつもなく大きそうですね。
- Noh
- そうですね。戦争に負ける前は、日本は、そんな冷たい家族の状態ではありませんでした。各家族に愛があって、最も絆を大切にし、男は男らしく、女は女らしく、という風に、親が芯を持った子供を育てる土壌があったので、明治の大成功がありました。
しかし、戦争に負けることで、絆が破壊され、日本に対するプライド、誇りを教える学校教育もなくなってしまうから、現在もなお、アイデンティティがかなり不安定な状態です。
家族関係が冷たく、愛をもらっていないから、とにかく寂しい、私のことを、無条件認めて欲しいと叫ぶ子供のような大人になってしまっています。身体は大人になって結婚しているけれど、心は私を認めて、褒めてと、それしかない子供のような心になってしまっているのです。
そのくらい、家族が破壊されてしまっていると観ています。
- 西勝
- ありがとうございます。人間のエンジンって、両親との関係性だけから来るものだと思っていましたが、より深く歴史をたどっていけば、国全体でのエンジンがベースにあった上で、個人のエンジンがあるんだということに、驚きと納得があります。
- Noh
- はい。個人の精神レベルでのスクリーン・エンジンだけではなく、集団のスクリーン・エンジンがあります。その集団を細かく観れば家族ですし、大きく観たら国家と整理できます。家族=国家ともいえますよね。国家レベルの集団エンジンがあるんです。
- 西勝
- 国家レベルの集団エンジンとは、日本で言えば、日本全体の、トラウマというようなイメージでしょうか?
- Noh
- そうですね。戦争に敗北したトラウマがあるから、個人から観たら組織とリーダーに対する不信がありますし、家族単位で観れば親に対する不信、家族に対する不信が強烈にあると観えます。ですが、思いやりや気配り、わびさびの世界など、日本には、本当に素晴らしい可能性が眠っています。だからこそ、気付いて欲しい世界がありますね。
人類全体の集団のエンジンに気付くことが、最高の夫婦関係を築くカギ
- 西勝
- さて、夫婦関係をテーマにしてきましたが、一旦ここまでを、まとめて頂いてよろしいでしょうか?
- Noh
- まず、四苦八苦。生老病死の四苦・愛別離苦などの八苦があり、夫婦関係含め、人生が苦しい。それが、5感覚・生命知能・科学技術に依存した生き方であり、人間性能1.0バージョンと表現しました。その苦しみから解放される、人間性能2.0バージョンになるためには、スクリーンの外に出ることでしたね。
そして、スクリーンにはエンジンがあり、個人のエンジン、集団のエンジンがあるということを、具体例を用いて、お伝えしました。
- 西勝
- ありがとうございます。スクリーンの中で、既にエンジンが搭載されていて、それに従って動いていることに衝撃です。自分の意志で主体的に決めた関係ではなく、いつの間にか条件つけられて、関係構築しているということですもんね。では、スクリーンの外に出るためには、何を知ればよいのでしょうか?
- Noh
- 実は、人類全体の集団エンジンがあって、それが、宇宙の根源である1つの動きしかない、つまり存在不可能・因果不可能・関係構築不可能・知の不可能・複雑不可能な、エンジンなんです。条件付けられた、スクリーンの中の関係は、これらの不可能な世界から、スタートしています。その初期セッティングに気付くことで、スクリーンの外に出ることが可能になります。
- 西勝
- なぜ、夫婦関係が上手くいかなくて、人生が四苦八苦なのか?という質問の答えは、正に初期セッティング・大前提の出発がまったく間違っていたからなんですね。
- Noh
- そうですね。ゼロ感覚がしっかりついていくことで、“人間性能1.0バージョン・5感覚を大前提としていたエンジンでは、なぜ関係がうまくいかずに、人生が苦しいのか”が、良く分かりますよ。
- 西勝
- もう少しゼロ感覚の事について詳しく教えてもらえますか?
- Noh
- ゼロ感覚・1つの動きしかない世界は、存在不可能・因果関係が不可能です。そうするとすべての知識は因果から生まれるので、知が不可能です。境界線がないので、関係構築不可能。シンプルすぎる1つの動きだけがある世界なので、複雑不可能となります。
5感覚が錯覚であり、このゼロ感覚が、人類全体の集団エンジン・リアリティの世界だと分かる事が出来て、人間性能2.0バージョンとなります。
そして、今回例として出した5つの不可能な世界から、今ここが全部可能になっている神秘神聖の、心のメタ観点を持ち、本物の主体性と関係性構築がスタートします。これが人間性能3.0バージョンですね。すべてをワクワクして生きられ、夫婦関係も、最高のパートナーシップが生まれますよ。
- 西勝
- なるほど。全く違う大前提から、夫婦関係を構築するようなイメージが来ます。
- Noh
- そうですね。先日、北海道に行って食事をした時に神聖な雰囲気を感じたんです。どれくらい苦労をしながら、原生林だった極寒の土地を、500万人もの人が、住めるようさせたのか、という開発開拓の、苦労を感じました。だから、食事に対する姿勢態度・あり方が変わるんですよ。神聖な雰囲気を感じられる。
このように、生きる姿勢態度に対しても、存在が当たり前、生きるのが当たり前、出会いが当たり前、関係構築が当たり前としてしまえば、人類全体の集団エンジン・本物のリアリティーも分からず、本物の主体性と関係構築が何なのかも分からない、人間性能1.0バージョンになってしまうのです。
5感覚からゼロ感覚へ、出発が違う状態で生きることで、夫婦関係はじめ、人間関係が、尊厳関係に変わると思います。
- 西勝
- ありがとうございます。早速、出発が違う状態から、夫婦関係・人間関係を楽しんでいきたいと思います!では、最後に夫婦関係で悩む方に一言、お願いします。
- Noh
- 本当に現代は、シングルマザーや、仮面夫婦が増えています。その裏には、憤怒の大爆発、人間関係が限界だー!という声が溢れているように観えますね。
生命知能・科学技術・人間性能1.0バージョンに留まっている状態では、もう限界です。ぜひ、精神知能・認識技術・人間性能2.0バージョンから、尊厳知能・関係構築技術・人間性能3.0バージョンへ上昇するライフスタイルに、興味を持ってくだされば幸いです。
- 西勝
- ありがとうございました!
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いかがでしたか?夫婦関係を解決する事で、家族関係はじめ、周りの人間関係が変わり、更にはその集団が変わっていきます。そのように観ると、夫婦関係って、最も大切な、人間関係の基本単位だと感じました。
夫婦関係が変われば、世界が変わる!と言っても過言ではありません。ぜひ人間性能2.0-3.0バージョンに上昇するライフスタイルに興味をお持ちくだされば幸いです。
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