2014.12.23 コラム

世界経済を活性化させる、日本初の新しいニーズの爆発とは?

今の世界経済をみると、紙幣の大量印刷、大量配布を通して、減税や公共事業政策などのバラマキ政策を行い、無理やり景気を活性化しようとしています。しかし、重症の患者に点滴を打つようなものなので、なかなか思った通りにいかず、借金は膨れ上がり、長期沈滞の局面がずっと続いています。

そんな中、日本経済においてもアベノミクスの失敗を予測する経済専門家たちの意見が出ています。

世界各国の信用等級を格付けするMoody’s(ムーディーズ)の日本の格付けは、1993年5月時点では最高位の「Aaa」でしたが、そこから「Aa1」「Aa2」「Aa3」と徐々にダウンし、2014年12月1日には「A1」へと、最高位から5段階下まで落ちました。これは韓国より格下の評価です。

アベノミクスは、デフレ経済を脱却し、インフレ経済へ移行させることを目標にしていました。そして、海外輸出の増大、雇用創出の拡大、給料の増大、株の値上げを通して、長期沈滞していた日本の経済を復活させようとしました。しかし、円高時代で生き残るために、多くの日本企業が生産拠点を海外へ移したため、円安は輸出の増大にさほど貢献できず、原料を購入するのに膨大なお金が必要になってしまいました。

結局、雇用創出の増大、給料の増大も起きず、株だけが上がって、貧富の格差をよりひどくさせる原因になってしまったのです。

世界経済も日本経済も、モノ商品を通して感動や生きる意味、価値、利益を獲得することに限界が来ていることに、早く気付く必要があります。
世界経済は、生産力を高めることが課題なのではなく、消費力をどう高めるかが課題になっています。作れば売れる時代はもう終わっているのです。特に、日本は個人の金融資産は1,600兆円、企業の内部保留は300兆円もありますが、「この商品が欲しい!」というニーズが枯渇しているため、商品とお金が流通しないのです。

アベノミクスは生産力を高める政策の一つに過ぎないのですから、失敗するのは当然のことと言えるでしょう。

では、どうすればよいのでしょうか?
それは、日本の利益のために生産力を高めて、輸出を増やそうとする政策ではなく、世界の利益のために全く新しい“ニーズ”を爆発させることです。
そして、そのニーズに対応した商品を生産、流通させていくことで輸出よりも内需を活性化させ、新しい成功モデルを全世界が真似できるように実践していくのが、高度な技術を持っている先進国日本の役割だと思います。

今まで人類が欲したことのない、全く新しいニーズを日本の国民一人ひとりの中から喚起させていくことこそ、Win-Win・All-Winにつながり、世界経済を活性化させるモデルになる日本経済が歩む道ではないでしょうか。

巨大な消費力を創建するためには、意思決定単位を十分に個人化させていくことがとても大切です。一人ひとりが集団の理念や伝統から分離独立した意思決定能力を持つように教育することで、消費力が増大していくのです。

一人ひとりが分離独立した意思決定を持つようになるためには、「自分」と「自分が認識している宇宙」をオールゼロ化し、今ここ宇宙を創造・破壊することができる真実そのものの自分を悟り知ることです。
その真実を悟った人たちが連帯し、チームプレーを通して、今まで人類が解決できなかった多様な問題を解決すること、そして、あらゆる分野で再創造のブームを起こすことを通して、新しい文明のプレートへ移動することができるのです。

社会問題の解決のカギは、知恵溢れる消費力の創建なのです。
本当に意味ある消費とは、個人レベルの価値だけではなく、人類の未来にとって価値あるものを消費することを通して、未来価値を創っていくことなのです。

観術が提供しようとしている未来価値は、今まで人類が突破できなかった根本的な限界、すなわち観点の問題を解決し、「今ここ、尊厳に溢れている幸せ・成功状態の生き方」を実現することです。その未来価値を実現する消費革命をリードしていくことが、NRグループのチャレンジなのです。

Noh Jesu