4月1日に東京で開催された日韓ビジョン同盟のプレイベントで「話が大きすぎて、自分のことと繋がらない」という趣旨の質問を、講演後に複数名の方から頂きましたので、今日は日韓ビジョン同盟の意味と価値について触れたいと思います。
日韓という国家間のパートナーシップとなるとイメージしにくい方が多いかも知れませんが、では、あなたと隣の方との関係はいかがでしょうか?何もかも、あなたが思った通りになっているでしょうか?
親子、兄弟、姉妹、夫婦、彼氏・彼女、上司部下など、人間は一番近い関係にある人とは頻繁に出会うので、良い面だけでなく悪い面(自分が好きになれない面)とも多く出会うようになります。同じ会社で毎日顔を合わせて仕事をしたり、同じ家で一緒に暮していれば、摩擦・衝突・葛藤が尽きることはありません。
自分が思った通りにいかない原因はどこにあるのでしょうか?
毎日のように出逢っているのは体ではなく、ふたりの判断基準です。「価値観が違う」ということは、その価値を判断しているモノサシ(判断基準)が異なるということです。例えば、Aさんのモノサシが温度計(℃)で、Bさんのモノサシが分度器(°)だったら、「20度」と言ったときにそれぞれが頭の中でイメージしているものが全く違っているのです。
20度(温度)と20度(角度)。お互いに発している単語は同じでありながら、頭の中でイメージしているものがまったく異なるこの状態で、この二人は本当に解かり合うことができるでしょうか?
これが、70億の人類、誰もが常にやっているコミュニケーションの本質です。
○×、善悪、好き嫌い、やっていい/やってはいけない、など、人間が持つ多様な「判断基準」の問題をクリアしないままで、心から人と人が分かり合うことはできません。だからといって全員の判断基準が「まったく同じ」になってしまったら、ロボットやファシズムのようになってしまい、もっと大きな問題になります。
バラバラでもダメ、ひとつにしても問題。しかも、人間の判断基準は「不完全」※脳と五感覚が認識できる範囲が有限なので。
このような初期状態を持ちながら、人間は無意識に「自分の判断基準(モノサシ)は絶対正しい」という思い込みからスタートしてコミュニケーションをするので、人と人は分かり合うことができません。※試しに、相手の判断基準を疑うような質問をしてあげてください。如何に「自分のモノサシが絶対正しい」と信じ込んでいるかを確認できます。
この「判断基準」の問題を唯一解決できる方法が「観点の次元上昇」です。
観点を次元上昇させることのできる認識技術「観術」を道具に、観点が次元上昇した人間になったときに、判断基準の違いから生み出された多様な人間関係の問題はすべて問題ではなくなってしまいます。(むしろ判断基準の違いをすべて心から楽しめるようになり、多様な観点を統合できるようになります。)
観術を道具に観点の次元上昇を通して「判断基準」から自由な個人を創ることが、私が本当にやりたいことなのです。
1人悟ることができれば、次に隣のパートナーを悟らせることができます。1:1の関係性が次元上昇したときに、それが夫婦であれば家庭が変わり、同僚であれば組織が進化してゆきます。1人から2人、2人から家庭、企業、組織、学校と広がって地域、社会、国家、世界へとつながってゆきます。
その平和な世界「One World」を創建することが、日韓ビジョン同盟を通して実現したい目的であり、理想を現実にする基本単位は人間ひとりの変化です。
基本単位の1人ができれば、後は量とスピードの勝負です。
物質しか存在しなかった地球に初めて細胞が誕生し、それがコピーを繰り返すことで生命圏が誕生したように、100年後の恒久世界平和「One World」に向けて、まず「判断基準から自由になった個人」を育て、隣の人も判断基準の問題から自由にさせてあげる教育を通して、1人→70億の人類に至る過程のひとつが「2021年 日韓ビジョン同盟」なのです。
人と人が分かり合えない根本原因を解決する仕事「和の産業」、「悟りの産業」を胎動させながら、日本から出発して世界をひとつにしてゆく第二の明治維新(パラダイムシフト)を共に興していきましょう!
Noh Jesu