2021.07.30 時事ネタ解釈

令和哲学者が観る東京2020オリンピック開催の意味とは?

いよいよ第32回夏季オリンピックが始まりました。

新型コロナウイルスパンデミックの中でオリンピックの開催を決意し、やり通す日本の勇気は、本当に素晴らしい事です。

勇気は、真のイノベーションに一番重要な要素です。勇気を持って開催する今回のオリンピックは、非常にメッセージ性の強いオリンピックになると、私は感じています。

今日は、オリンピック史上唯一無二といっても過言ではない、東京2020オリンピック開催から感じるメッセージをお伝えします。

今までのオリンピックと今回のオリンピックの大きな違いは「無観客開催、観客がゼロのオリンピックである」という事です。

これは、あえて実行しようとしても中々出来る事ではないのではないでしょうか。
日本は、誰もやったことがない、誰もやろうとしない不可能に見える事にチャレンジし、オリンピック開催を見事にやり遂げました。

今回のオリンピックには、3つの0(ゼロ)が隠れています。

1つ目は、観客が0であること。
2つ目は、メインスタジアムに聖火台がない(聖火台0)こと。
そして3つ目は、メインスタジアムを上空からみた時に浮かび上がる形が0である、という事です。

メインスタジアムの形は「なぜこれほどまでに綺麗なゼロを演出する事ができるのだろう」と感動するほど、美しいものに感じました。

0は心の時代のシンボルです。

東京2020オリンピック開催は、今までの物質文明から心・精神文明へのニュースタートを宣言するファンファーレであり、日本から心の時代を切り開いていくんだ、というメッセージが込められているように私は感じます。

開会式での各国の入場順が、五十音(あいうえお)順であった事にも素晴らしさを感じました。これはまさに、日本文明の意志の表れですね。

「オリンピック出場に向け4年間頑張った選手たちの晴れ舞台であるオリンピックを、コロナウイルスに負けて中止にしてなるものか」という、日本文明の諦めずやり通す意志を感じます。

入場曲がゲーム音楽であることにも大変注目が集まりましたが、これは「人生はゲームである。ゲーム感覚でいこう!」というメッセージだと感じ取りました。

余談ですが、最初に流れた“ドラゴンクエスト「序章:ロトのテーマ」”は私たちNRGroupの朝の会議のオープニング音楽でもあります。

人生は、脱出不可能ゲームから脱出するゲームです。私たちは、ゲームから脱出し、心で生きる人たちの共同体を創る尊厳オリンピックの開催を以前より発信してきましたが、まるでその尊厳オリンピックがスタートしたかのように感じ、とても驚きました。

ピクトグラム50個パフォーマンスも印象的でしたね。

今ここは、目に見える模様形のある世界(有)だけで成り立っているのではなく、無のバックアップがあって成立しています。

ピクトグラムパフォーマンスは、陰陽・有と無のデジタルの世界を表現しているように感じました。相対世界(有)と絶対世界(無)が、今ここいかに絶妙なコンビネーションで成り立っているのかという事を、大変シンボリックに表現していたと思います。見える脳の世界と観えない心の世界がチームプレイをし、Win-Win All-Winになる。そんな事を感じとりました。

菅首相の米紙 ウォール・ストリート・ジャーナルのインタビューでの発言、「やめることは一番簡単なことだし、楽な事だ。挑戦するのが政府の役割だ。」にも大変感動しました。

やめるのは簡単、楽。本当にそう思います。
人間が主体性、主導権を取れることは3つしかありません。損する事、別れる事、死ぬ事です。

日本は損をしてでも、「東京オリンピック開催を契機に今までの流れをニュースタートする」という意志を貫き、心の時代の始まりをオリンピック開催というファンファーレで世界中に発信することができたのではないでしょうか。

また東京2020オリンピックより、オリンピックのモットーである「より早く、より高く、より強く」に、「一緒に(Together)」が加わりました。これも大変意味がある事です。

”一緒にやろう、団結しよう”

これはまさに日本のエネルギーそのものですね。
個人主義からAll-Winの時代へ。心の時代をスタートする宣言。
ここからも日本文明の挑戦を感じ取ることができます。

今、世界中が日本に注目しています。

コロナパンデミック下で外出することができない為、普段よりも多くの人たちがテレビでオリンピックを観戦するようになっています。

世界中の人がオリンピックを観戦しているので、その集中は強烈です。
ものすごく濃度の濃いエネルギーが日本に向けられています。

そのため、ここから日本がどんなメッセージを世界に発信するのかが、かなり重要です。

東京2020オリンピックの開催は「日本が牽引する心の時代がこれから始まることを宣言する祭典」だと私は解析します。

それは決して楽な道ではありませんが、異例の環境下でもオリンピックの開催をやり遂げたように、日本文明には茨の道・厳しい道でも挑戦する強い意志があります。オリンピックの開催は、その強い意志を全世界に知らせる歴史的な大イベントになっているのではないでしょうか。

間違いなく日本は世界基軸教育で世界を統一する道を歩み、それを成し遂げると、東京2020オリンピック開催を通して強く確信することができました。これからも、JAPAN MISSIONを発信し、心の時代を創建するべく燃え上がっていきたいと思います。

最後までお読みいただきありがとうございました。